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コメント
1件
やっっったあああ!!!またまたオーストリアさんとトルコさんのお話ですね!!このお話を書いているのは貴方しかいないので本当に続話見れるとは思いませんでしたよ!土墺土最高ですもん!(洗脳済み) 少し早いクリプレですね! Mercy!!!
ぬし
ぬし
!!!あんてんしょん!!! トルコ×オーストリア(オスマン帝国×二重帝国)です。 バタフライバースです。 政治的意図はありません。 戦争賛美、犯罪の助長等の意図もありません。 まっくろくろすけみたいなお話があります。
行ける方はどうぞ↓
妙に甘すぎる香り。
見た瞬間から本能が騒ぐほどのフェロモン。
その発生源は、彼だった。
僕は今まで、"蝶"を...他国を食らうためだけに生きてきた。
帝国を復活させたのも、
他国に攻め入るのも、
支配下に置くのも、
全て、僕が気に入った蝶を食べる、
それが理由だった。
この世界には、第二の性が存在する。
一般的には都市伝説とされる、呪いの性が。
蝶と蛾は、僕たち蜘蛛の餌。個体によって味は異なるけど、僕ら蜘蛛にとってはおいしい餌になる。
…まぁ、蛾を食うと猛毒で死ぬけど。
蜘蛛は、僕の性。蝶と蛾を食らう捕食者。
そして、蜂。
蜂は、僕ら蜘蛛に卵を"寄生"させて繁殖させる。
通常の繁殖方法ではほぼ確実に"不妊"となる。
そして、蜂は卵を産み付けた蜘蛛の身体を支配することができる。
…まぁ、僕は出会ったことないけど。
いずれも発してる匂いやフェロモン等で対象の性がわかる。
ただ、蝶と蛾は見分けがつかない。
だから僕は、食らう時はちゃんと支配して、
調べてから食べることにしてる。
…それに、僕の場合は体液数滴程度で飽きる。
故に完全に喰らい尽くしたことはないから、正直蛾の毒も大丈夫な気がするけど...
そして。
今日は、初めて彼に会う日だった。
最初は、もし第二の性を持っているのだとしたら、おいしそうな蝶がいいなぁ、としか思っていなかった。
だってどうせ、あそこは取り込む場所だから。
仲良くなるために、なんて表向きの話。
そもそも信仰してる宗教も違うのだから、分かり合うことはないと思う。
なら、支配した時に食えるように、
おいしい蝶が良いなぁって、そう思った。
…とは、思ってたけど。
まさかここまであっまい香りをしている蝶だなんて...思わなかった。
流石にまだすれ違っただけだし、蛾の危険性もあるから食べてないけど。
でも...
いつか、完全に喰らい尽くしてしまいたい。
そう思うくらいには、彼の"香り"は、強かった。