テテ
間違いなくゆんちゃんだ、 と思った。
猫背に切れ長の男らしい目。
そして何より、真っ白な肌ー。
ユンギ
ゆんちゃんの口から こぼれ落ちたその言葉。
ほらね、やっぱり君はゆんちゃんだ。
テテ
テテ
飛び跳ねながらはしゃぐ僕。
ユンギ
だけどゆんちゃんの目は暗い。
テテ
テテ
不安になってゆんちゃんを覗き込む。
僕の知ってるゆんちゃんの 優しい眼差しはない。
テテ
テテ
テテ
焦って思い出話をする。
ゆんちゃんのこと、 怒らせちゃったかな。
そう思っている間も、 ゆんちゃんの顔は動かない。
それで、 やっと口を開いたと思ったら
ゆんちゃんはこっちを見ずに、 淡々と言い放った。
ユンギ
ユンギ
テテ
感情のない瞳。
怖い、と漠然と思った。
テテ
テテ
慌てて敬語に直して聞く。
ゆんちゃん、いや先輩の 目は一瞬、 大きく見開かれた。
俺の名前、知らねぇの? とでも言うように。
ユンギ
ユンギ
ユンギ
ユンギ
有無を言わさない言い方で ユンギ先輩は仕事の説明をしだす。
無論、今の俺にそんな話が 耳に通るわけもなく。
ただひたすら俺は、 こう考えてたんだ。
ああ、ゆんちゃんは 「変わってしまったな」って。
〜帰り道〜
ジミン
ジミン
テテ
俺はジミナに今日の出来事を話した。
できることなら仲良くしたい。
昔みたいに漫画を貸し合って。
あ、勉強だって教えてもらえるかも しれない。
テテ
しばらく考え込む俺に、 ジミンは言う。
ジミン
ジミン
テテ
ジミン
ジミン
ジミナはそう約束してくれた。
テテ
家に帰って、 今日の夜ご飯の準備をする。
あつあつのミネストローネ。
母さんの得意料理で、俺の大好物。 大量に作るといつも お隣のゆんちゃんにおすそ分けして…。
テテ
いけない、 またゆんちゃんのことを考えていた。
そのおかげで僕の指は 包丁の跡がついている。
テテ
そうつぶやきながら俺は 軟膏を傷に刷り込んだ。
絆創膏を巻きつけて手当完了。
テテ
さあ、早く再開しなきゃ。
なんてったって、 今日はミネストローネなのだからー。
Prrrrrrrrrrrr......
電話が鳴り響く。
テテ
若干イラ付きながら 電話を取ると、 電話の主はジミナだった。
テテ
テテ
ジミン
食い気味に言うジミナ。
ジミン
ジミン
なんだよ、もったいぶらずに 教えてくれよ。
テテ
慌ててそう言うと、 電話口にジミナの満足そうな 息が聞こえた。
ジミン
ジミン
そうそう、 ゆんちゃんはバスケが好きだった。
その影響で僕もはじめて、 中学時代はバスケ部だったぐらいだ。
テテ
テテ
ジミン
ジミン
テテ
自分のことのように嬉しくなる。
ジミン
ジミン
そりゃそうだ。 進路委員にいたくらいなんだから。
ジミン
テテ
ジミン
お母さんと二人暮らしらしいね。
テテ
そんなはずはない、 ゆんちゃん、お父さんいたはずだけど…?
ジミン
テテ
不思議な気持ちを抱えつつも、 まあそんなこともあるだろうと 考え直す。
ジミン
ジミン
ジミン
テテ
まあ、そりゃそうだよね。 あの魅力には気づかないほうが おかしいもん。
ジミン
テテ
ジミン
「ずっと好きな人が居るから」って。
to be continued...
next⇒♡500
次回、テヒョン君バスケ部に入部⁉
コメント
1件
私の好きなテギを連載で出してくれてありがたい! もしよかったら私のstoryも みてください!