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#らん嫌われ表現有り
俏亜
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第16話、読み終えました。らんが高熱で入院して、夜中に怖くなって抜け出してしまうところ、本当に胸が締め付けられました…。なつの「夕方は絶対に会いに行く」という言葉がすごく優しくて、それでらんが小さく頷いたシーンにじんときました。兎のぬいぐるみをずっと抱きしめてる姿も、らんの不安を象徴していて切なかったです。すちやこえも含めて、兄弟の絆がじんわり伝わってくる回でした。更新お疲れさまです、続きも楽しみにしてます!
あの後は すち が直ぐに迎えに来てくれて友達と分かれて車に乗り込みそのまま病院へ直行した。
検査を受け こえ からの診断は骨にヒビも入っていないとの事で湿布だけ処方を受けて無事に帰宅していた。
翌日、目を覚ますと らん は体調を崩していた。
すち
らん
らん
症状としては痛みは何処にも無く、寒くてボウっとするだけとの事。
まぁ、単なる風邪だろう。
一旦 らん を抱えてリビングに降り、すち に事情を話して体温を計る。
すち
なつ
すち
今日は全員学校がある。すち は講義が午後からなので こさめ の入学式に参加した後に講義に行くことになっており、こさめ は らん と なつ の授業が終わるまで保健室で待たせて貰う事にして共に帰る事になっていた。
すち
昔からそう言う対処を取っていた。
なつ が風邪を引いたときも、単なる風邪でも一日だけ入院とか処置をして貰う形。
理由としては家に誰一人として居ない中で、すち が脱水を起こしかけた事があるためだ。
すち
すち
すち
らん
すち
すち
ソファに横になった らん の頭を撫でて すち が保険証を準備したり兎のぬいぐるみを持ってきたりバタバタとしている。
いるま
すち
すち
いるま
いるま
みこと
みこと
いるま
なつ
こさめ
すち
電車通学の いるま と みこと は慌しく家を出ていき、残った なつ と こさめ は二人で朝食を摂る。
すち
すち
こさめ
こさめ
なつ
兎のぬいぐるみを抱きしめて すち に抱えられた らん を見送り、家の中は静けさに包まれた。
病院に到着すれば こえ が出迎えてくれて直ぐに病室に移動させられた。
らん のためにか個室を用意してくれたらしい。大変助かる配慮だ。
こえ
すち
運転しながら電話をして色々と検査の用意はしてくれていたらしい。
触るねー、口開けてねー、とベッドに寝転がる らん に一つ一つ声を掛けながら こえ が診察を済ませてくれる。
こえ
すち
こえ
すち
こえ
食べてくれるだろうか…。そう考えながら こえ に らん をお願いし、夕方に迎えに来るからね、と声を掛けて病院を後にした。
夕方、らん の兄弟は揃って病院に来ていたのだが、すち は こえ に呼び止められ、他四人だけ らん の居る病室に入って行った。
こえ
すち
こえ
明日、も全員が学校で付き添ってあげられる兄弟が居ない。
だが、だからと言って らん 一人で大丈夫なのかという不安がある。
こえ
すち
こえ
こえ
すち
すち
こえ
こえ
すち
らん に伝えたらどう言う反応をするだろうか……。そう考えながら すち も病室へと足を踏み入れた。
昨日、なつ たちが帰る頃に らん が長期入院する事になったと言われた。
それが嫌で、なつ に引っ付いて帰りたがったが、なつ が「毎日会いに来るから」と言ったので小さく頷いて了承した。
夜中に呼吸困難を引き起こして口には酸素マスク、腕には点滴。頭痛と吐き気が酷く体は熱くて仕方がない。
ポタリと涙を零しながら起き上がり兎のぬいぐるみを抱きしめる。
寝覚めは最悪以外の何物でもない。
体中を殴られ、蹴られた記憶が蘇る。
怖い、会いたい、触れて欲しい、声が聞きたい。
そう考えて居た らん は酸素マスクを外して点滴を引っこ抜き、兎のぬいぐるみを抱きしめながら病室を抜け出していた。
時間は二時限目が始まったくらい。
教師とクラスメイトは らん が体調を崩して入院していることは知っている。
お見舞いに行きたいと言っていたが、流石に全員で向かったら らん が怖がると言えば、悔しそうにしていた。
教師
なつ
名指しされて立ち上がった瞬間、ガラリと扉の開く音が聞こえて全員の視線がそちらを向いた。
なつ
教師
クラスメイト
フラフラと危なっかしく近づいて来た らん に近付いて抱きしめる。
泣いていたのだろう、涙の痕が頬にある。
らん
なつ
なつ
らん
なつ
裸足の足は傷付いても汚れても居ない様子を見るにきちんと靴は履いて来たのだろう。
だが、こえ が連れて来たのだとすれば教室まで こえ はついて来るはず。
だと言うのに こえ の姿は無い。
なつ に抱き着いて倒れ込んだ らん の顔を上げてみるが瞳は閉ざされており体力の限界が来たのだろう事は察せられた。
なつ
教師
なつ
なつ
教師
らん を姫抱きして兎のぬいぐるみを掴み、なつ は教室を後にして保健室へと急いだ。
やっぱ、キッズ携帯でも良いから すち に願ってみるべきだな……、と考えながら。
冷えピタを額に貼られた らん は、なつ の手を握りながら保健室のベッドで眠っていた。
養護教諭の先生から星総合病院と すち への連絡を行って貰って30分程が経っただろうか。
こえ
なつ
こえ
こえ
なつ
なつ
恐らくは らん が病室に居無い事で大捜索は行われていただろう。
まさか学校に来ているだなんて思っても見なかっただろうけれど…。
なつ の友人とは少し怯えながらではあったものの会話は出来ていた。
だがまだ大人が怖いのだろうか…?家で看病するとなっても、誰かしらが学校を休まなければ無くなる。
こえ や ないこ からはきちんと学校には通う事、と言われていたので学校を取ったが、まだ らん には一人で居ることは難しいのかもしれない。
こえ
こえ
なつ
なつ
こえ
そんな会話をしていれば、らん が薄く目を開いて目覚めた。
らん
こえ
こえ
こえ がそう声を掛けたが、らん は起き上がって なつ に抱き着く。
ぎゅう、と服を掴みながら震えていた。
こえ
こえ
それで調子が悪く無ければ こえ が学校まで連れて来る事も出来ただろう。
迷惑を掛けてしまうが、それでも こえ たちは迷惑だとは言わないだろう。優しい奴らだから。
なつ
声を掛ければ、少しだけ離れた らん が涙を目一杯にためて なつ を見上げた。
なつ
なつ
らん
なつ
なつ
なつ
らん
なつ
らん
なつ
頭を撫でれば耐えていた涙がこぼれ落ちた。
らん が落ち着くまで待ち、兎のぬいぐるみを抱きしめさせて こえ が抱き上げる。
震えてはいるものの嫌がりはせずに受けていた。
一応は こえ の車まで送り届け、こうして騒動は落ち着いた。