カレン
授業終わったよ!
エマ
カレン
エマ
カレン
エマ
カレン
あの日から10年。 私は高校生になった。 友達もできた。 カレン 私がソーラなのに魔法が 使えないことを理解してくれる 友達。
ルイ
早くしろよー
カレン
エマ
彼はもう一人の友達。 ルイ この二人だけが私の事を 理解してくれている。
ルイ
エマ
いい加減二人とも名前覚えてよ!
カレン
ルイ
エマの考えすぎだろ
エマ
でも、10年間忘れたことのない人。 忘れられない言葉 また会うかもしれない いつ、会えるんだろう…
カレン
ルイ
カレン
ルイ
わかったよ!行けばいいんだろ!
カレン
…おーい。エマー?聞いてるー?
エマ
私はある場所を指差した。 そこには木に風船か引っ掛かって取れなくなって泣いている少女がいた
カレン
ルイ
エマ
カレン
そういうとカレンは 意識を集中させた。 すると
エマ
いつの間にかカレンの手元には 風船が カレンは 自分以外の物体を 瞬間移動させることができる いわゆるテレポーター みたいなもの。
カレン
女の子
カレン
女の子はお礼を行って走って どこかに行ってしまった。
エマ
カレン
これくらいソーラなら…
ルイ
ルイが話を遮る
カレン
そういうつもりじゃなくて…
エマ
あー、私もいつか魔法が使えたらなー!
私は16歳になった今でも 魔法が開花していない。
正直、辛い。 みんなが授業や私生活で何気なく 使っている魔法も 私にはない
ルイ
ケーキ食いにいくんだろ!
早く行くぞ!
今日は俺が奢ってやるから元気出せよ、エマ!
カレン
サイコー!
ルイ
カレン
エマ
私達はケーキ屋さんへ向かった
じーっ。
視線を感じる。 その正体は…
エマ
さっきからそんなに見られると
食べにくいよ…。
カレン
白いというか、薄い色だった気がする。
エマ
ルイ
そう言いながらルイも 私の瞳をじっと見つめる
か、顔が近いっ!
ルイ
俺は高校からしか知らねぇけど
入学式の時より濃くなってる気がする。
エマ
あんまり気にしたことないや…
そ、そんな事いいから!早く食べよ!ほら!美味しそう!
私は二人の顔が近くて 照れ臭くなり話題をケーキへと 向けた
カレン
ルイ
くっくっと笑いながらルイが言った こんな幸せな毎日がずっと 続くと良いのに
その日、一人だけ顔を 赤くしていたのを 私は知らなかった






