ある日の昼下がり
マッシュはいつも通り 筋トレをしていた
ガシャンガシャンガシャンガシャンと音を出して ダンベルが上下させる
マッシュ
ガシャンッとダンベルを置く
マッシュ
そして、いつも通り懐から シュークリームを出し口に入れる
もっもっもっと咀嚼音を出しながら 寮に向けて足を運ぶ
マッシュ
マッシュ
音程の外れた歌を歌いながら 長い長い廊下を歩いて行く
後ろから 「マッシュ・バーンデッド」と 声をかけられた
マッシュ
マッシュ
後ろをくるりと振り返る
マッシュ
レイン
マッシュ
レイン
カサリと音を立て 目の前に見覚えのある袋が出てくる
マッシュ
震えた手で袋を受け取る
マッシュ
レイン
マッシュ
レイン
数秒間程じっと見つめ合う
マッシュ
マッシュ
レイン
マッシュ
レイン
もっと皺が寄った
マッシュ
そこから、ペコりと軽くお辞儀をし 自室へと向かった
扉の前に立ち止まり 悩む
マッシュ
マッシュ
マッシュ
その時、いつの日か フィンに言われたことを思い出す
マッシュ
マッシュ
部屋を共有している友人に声をかける
フィン
フィン
マッシュ
マッシュ
フィン
マッシュ
マッシュ
フィン
フィンはダラダラと 汗を流しながら言った
マッシュ
フィン
今僕の目の前には もっもっもっと咀嚼音を出し シュークリームを頬張っている 友人がいる
マッシュ
フィン
今日この時をもって僕は自分の兄の 行動力がどれ程のものなのかを 思い知らされた
そう、それは僕とマッシュ君が 部屋に戻っている途中… ちょうど1時間前のことだろうか
その時、僕達は魔法薬学の授業を 終え、自分達の部屋に戻っている時 だった…
マッシュ
その時のマッシュ君は 期間限定シュークリームを 買うことができず (顔には出ていないが)酷く 落ち込んでいる時だった
フィン
フィン
マッシュ
フィン
うぅーあぁー…と唸っている彼を なだめていると
レイン
フィン
マッシュ
レイン
マッシュ
フィン
レイン
それだけ言って去って行ってしまった
フィン
フィン
フィン
マッシュ
そうしていつもより 少し猫背になっている マッシュ君と共に部屋に戻った
マッシュ
フィン
フィン
フィン
遠くから見覚えのある人をじっと見る
レイン
フィン
フィン
フィン
思い切って声をかけようとした ───その時だった
レイン
フィン
レインは自身の目の前に 大剣を出現させた
レイン
大剣を足元に浮かべ ゆっくりと乗った
そこから左足を前に突き出し 体を低くすると とんでもないスピードで その場を去ってしまった
フィン
フィン
フィン
ふと、期間限定シュークリームの 時間が思い浮かんだ
フィン
フィン
フィン
無表情だがどこか幸せそうな マッシュの顔をちらりと見る
マッシュ
フィン
フィン
フィン
今僕の頭の中には数十分前大剣に サーフィン乗りして シュークリーム屋に行っている兄が 映り込んでいる
フィン
僕が少し気まずそうに シュークリームをちまちまと 食べていることを目の前の彼は 考えもしていないだろう
フィン
それが分かるのは まだ先の話であった…
コメント
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レインくん、、、もしかして付きまとってたの、、、?
パルチザンサーフ出てきましたね! あれめちゃくちゃかっこいいっすよね!