ギュっとさらに強く握るエミさんに 不安と恐怖を覚える
em
tn
嫌な言葉
人に一番迷惑がかかる場所
怖かった
小さな声で答える
tn
声に出す
em
エミさんの言葉が響く
エミさんが俺にお願いしてる
あの時の事を思い出す
お願い、聞かないと シッマみたいにまた 嫌われる…?
受け入れないと
頭がグルグルする
em
声をかけるエミさん
tn
震える声
em
エミさんがいきなり深いため息を ついた。
体が大きくビクッとする
俺、変なこと言った?
ダメなこと言った?
また、嫌われちゃうん?
tn
エミさんに謝らなくちゃ
嫌われたくあらへん
頭が痛い
少しの沈黙が続いたあと、 エミさんが口を開いた
em
tn
いきなりの言葉に驚く
em
em
そう言い、抱き締めるエミさん
tn
つい抵抗が出て、エミさんを押すが 力も今はない俺では びくともしなかった
そのまま数分間、エミさんは 俺を抱き締めたままだった
温かくて…
少しだけ、解放されてる 気分やった
em
em
そう呟き、抱き締めた手を放す、俺はエミさんに小さく頷いた
em
俺に手を差し出すエミさん
震える手を俺は素直に エミさんに差し出した
引っ張ってもらうとガクッと足が 揺れ
倒れそうになったが、 ガシッとエミさんが掴んだ
em
エミさんが心配そうに俺を みてくる
幹部が困ってる
迷惑かけてる
立たないと
tn
そう言っても上手く立たない足は 本当に自分を傷つけたくなった
自然と腕に爪を立てる…が
それを遮るようにエミさんが 止めた
em
悲しい顔をするエミさんに また自己嫌悪が激しくなる
tn
em
パッと表情をかえ、ニコッと笑うエミさんに申し訳なく思う
エミさん、俺の迷惑で 困らせてすまん
em
エミさんが覗き込むように 聞いてくる
皆の願いは聞いたらんと
それしかできることが ないから
俺は小さくまた頷いた
em
em
em
皆と言う言葉でビクッと 震える体は 重症なのだろう
エミさんの肩に手を置き、 おぶってもらう
em
em
エミさんが静かに話しかける
tn
俺も何とか言葉を返す
em
エミさんは俺と短い会話を交わした後、インカムで皆に召集を かけた
書記長がエミさんにおぶられてたら 気持ち悪がられるかな?
嫌がられるんかな?
会うことが怖い
俺の心はそれいっぱいだった
em
俺を見て気づいたのかエミさんが 話しかけてくる
em
そう言ってまた静かになるエミさん
ほんまに良いやつやなってつくづく 思う
だから、こんなに愛されるのだろう
エミさんは
そんなことを思った
そこからエミさんとは軽く 話をするだけで めちゃ話したりはしなかった。
数分もたてば、 俺達は医療室へと着いていた
コメント
6件
泣いたw
き、気になってしまう…