テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
痛いのはもう嫌だ
gkty. gktu
ガク
刀也
3
2
1
ガク
刀也
ガク
がっくんが明るく提案すると 刀也はふと、 不安そうな顔をした
刀也
小さな声で、 体をぎゅっと縮める
きっと "外=怖い場所" って 教え込まれてきたんだな……
まだ、親の洗脳の影が 時折刀也を縛る
がっくんは、そんな刀也にそっと寄り添う
ガク
ガク
刀也
16歳なはずなのに、 中学生くらいの 小さなゞ手を
ぎゅっと優しく包み込む
ガク
ガク
がっくんの優しい笑顔で 刀也はおそるゞ 、 でも少し勇気を振り絞って
刀也
と小さな声で呟いた
手をぎゅっと握りしめたまま 二人で玄関を出た。
刀也の目には見慣れない街の景色が広がって 最初は戸惑っていたけれど
"隣にがっくんが居る" あたたかさが少しずつ 怖さを 溶かしてくれる
ショッピングモールに行く道で がっくんは何度も
ガク
と優しく語りかけて、 刀也も何度も頷きながら
刀也
刀也
そんな言葉を 少し照れたように呟く
ガク
ガク
刀也
なんて、 幸せな会話のキャッチボールをする
ショッピングモールに着くと、 最初は緊張していた刀也も、 お店に並ぶ色とりどりの服に目を輝かせはじめた
がっくんと一緒に色んなお店を見てまわって
刀也
ガク
刀也
ガク
刀也
ガク
って楽しそうな声を上げる
刀也
そう言って、がっくんが進めたシャツや 自分で選んだパーカー、柔らかいニットなど
いくつも抱えた刀也
がっくんはその様子に 、 にこにこと目を細めて付き合う。
お会計の時、 刀也は初めての店員さんに目をまんまるくして立ち尽くす。
どうしていいのか分からずに 「?」と、がっくんに助けを求めるような表情を向ける
がっくんは優しく
ガク
と、そっと声を掛けた
刀也はちょっとドキドキしながらも 抱えた商品を店員さんに
刀也
って元気に言う
店員さんもにっこり笑って
店員さん
と優しい声。
ピッピッ と1つずつ 丁寧にスキャンされていく商品。
刀也は興味津々で その手元の動きに さらに目をキラキラさせる
がっくんが財布からお金を出して 支払いを済ませると
店員さんが笑顔で
店員さん
と言いながら、買った服を 綺麗な紙袋に入れて、刀也に差し出した
刀也はまた 「?」みたいな顔で 紙袋をしばらく見詰める。
がっくんが
ガク
と促す
刀也は ぱあっと顔を明るくして
刀也
と素直にお礼を言い しっかり紙袋を受け取った。
刀也は新しい紙袋をぎゅっと 大事そうに抱えながら、モールの中を歩く。
その途中、天井から吊るされた キラキラ光る看板に気づいて立ち止まる。
刀也
指をさした先には、沢山のネオンや 明るい音楽が溢れるゲームセンターの入口。
がっくんはその様子を見て、
ガク
と笑顔で答える
ガク
と誘うと、
刀也は
刀也
と目を輝かせて、 がっくんの手をぎゅっと握った。
がっくんも、
ガク
と応えて 二人でゲームセンターへ入る
中には更に派手できらめく光と 楽しげな音で溢れている。
暗い部屋で過ごした日々しか知らなかった 刀也にとって、ここはまるで異世界のようだった。
目を丸くして天井まで見上げたり 周りを興味津々で眺めたり
全てが新鮮で、楽しくてたまらない
そんな刀也が、ふいに
刀也
と指さしたのは、 大きなぬいぐるみの入ったUFOキャッチャー。
ガク
とがっくんが尋ねると、
刀也は
刀也
と、ほんのり頬を赤くして答える
がっくんは 優しく手を取りながら、 その台まで刀也を連れていく。
ガク
刀也
刀也
困った顔で見上げてくる 刀也はとても可愛らしい。
がっくんは微笑んでから
ガク
ガク
刀也は教えられた通りに
刀也
ってお金を入れてみる。
でも、レバーというものは初めてで、 どこをどう触れればいいか分からずに
不思議そうに
刀也
と首をかしげる。
するとがっくんが、
ガク
と言って、刀也の小さな手を 自分の大きな手でそっと包み込む。
刀也
って刀也も嬉しそう。
ガク
刀也
ガク
刀也
がっくんと一緒にレバーを動かして、 UFOキャッチャーのアームが動く度に
刀也の表情もどんどん明るく、 楽しそうに変わっていった。
ガク
ってがっくんがいうと、
刀也は
刀也
って言って、ボタンを押す。
刀也
って ぬいぐるみを持ち上げるアームに 刀也は 興味を惹かれる
がっくんは、
ガク
ってにこにこ
刀也
刀也
って涙目でいうから、
がっくんが
ガク
って甘やかす。
刀也は
刀也
って元気になって、応援する。
がっくんは、慣れた手つきでレバーを動かし、
ガク
とタイミングを見計らってボタンを押す。
と、 大きなぬいぐるみがアームに引っかかって、 そのまま出口に落ちた。
刀也
ガク
がっくんが にっこり笑いながら ぬいぐるみを取り出して 刀也に手渡す。
刀也は目をまんまるに見開いて キラキラと輝かせ、
刀也
と嬉しそうに ぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた。
新しい服の入った紙袋もぬいぐるみも、 どちらも大切そうに腕の中に収めて
まるで宝物のよう。
初めてのぬいぐるみは ふかふかで、 柔らかくて、とても優しい手触りだった。
でも、名前が分からなくて、
刀也
と何度もがっくんに見せていた。
がっくんは 楽しげに
ガク
と、優しく笑う。
刀也は 、一瞬はっとした顔をした後に
刀也
と、ふにゃっと とびきりの笑顔を見せて、 ぬいぐるみをもっとぎゅっと強く抱きしめた。
その 心から無垢で幸せそうな顔を見て、 がっくんは思わず胸がいっぱいになる。
この子を助けて本当に良かった__ そう思った瞬間、ほんの少し瞳に涙が滲んでいた。
でもすぐに微笑んで そっと涙を隠す。
ガク
刀也
優しくそう言いながら、 2人は新しい思い出をまたひとつ胸に刻んで
キラキラしたゲームセンターを歩いていくのだった。
︎💕︎、💬 本当に頑張れますっ!
next ▷▶▷ ♡ 1000 ⤴︎
コメント
15件
好き。
あまりにも良すぎます.... この世のこと知らなすぎる顎も𝙉𝙀𝙒 𝙆𝘼𝙒𝘼𝙄𝙄 ‼️🥲
えぇ、かわよ…