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気づかないだけ。

第1話 - 気づかないだけ。

110

2020年03月20日

#ミステリー

#ホラー

#初投稿

#温かい目で見てください

TAWABE

ピピピピピ！！！！

芽依

ふぁーもう朝かーまだ眠いのになー

私の名前は芽衣どこにでもいそうな普通の女子高生だ。

芽依

お母さんおはよー

私は眠い目をこすりながら言った。

お母さん

おはよう　芽衣！

芽依

今日の朝ごはん何ー？

お母さん

トーストとスクランブルエッグよ！

芽依

えー今日はご飯の気分だったのにー

お母さん

文句を言わないで食べなさい！

芽依

はーい

私はいつも通り朝食を済ませ、支度をした。

芽依

お母さーん手袋ってどこにあるんだっけー？

お母さん

え？靴箱の棚のところにないー？

芽依

あーごめんあったよ笑視界に入らなかった笑

お母さん

もー芽衣ったらおっちょこちょいね笑　　早くいってらっしゃい！遅刻しちゃうわよ！

芽依

はーい！行ってきまーす！

私はその日いつも通りの時間に家を出た。相変わらず大人の人達はまだ家の中にいるようだ。

芽依

もーなんで私たち大人たちより子供がこんな朝早くから外に出ないといけないんだよー

芽依

早く大人になりたいなー！

詩音

芽衣ちゃん。おはよう。

芽依

あ！詩音ちゃんおはよう〜

この子は浅井詩音　学年トップの超優秀なエリート女子高生！

芽依

今日いい天気だねー！

詩音

そうだね。雲多いけどね。

芽依

まぁいつも通りか！笑笑

詩音

ねぇ、さっき言ってた「早く大人になりたいって本当？」。

芽依

え？本当だよ？

芽依

なんでそんなこと聞くの？

詩音

いや、そうやって未来に希望を持ってる姿羨ましいなとおもって。

芽依

何言ってるの笑詩音ちゃんの方が未来明るいに決まってるじゃない笑　

詩音

そう？ありがとう。

この日からだったからだったと思う。詩音ちゃんの様子がおかしかったのは。

キーンカーンカーンコーン

芽依

はぁはぁ　喋って歩いてたら朝礼の時間ギリギリになっちゃったね笑

詩音

そうだね。危なかった。

AI先生

芽衣さん、詩音さん時間ギリギリですよ。こんなことじゃちゃんとした大人になれませんよ。

私たちの三年前からAIが先生するという活動が午前12時半までの間だけ行われ始めたんだけどまだしっくりこない『働き方改革』というやつらしいけど

芽依

はーい。次からー気をつけまーす
ね！詩音ちゃん！

詩音

………

芽依

詩音ちゃん？

詩音

え？あ、うん。

芽依

今日？どうしたの？元気ないけど…

芽依

熱でもあるの？

詩音

別に何でもないよ。

詩音

心配してくれてありがとう。

AI先生

じゃあ、授業を始めます。

AI先生

今日は漸化式の話をしますので、よく聞いててください。大事ですからね。

AI先生はスラスラと説明し始めた　個々の生徒が理解できるように質問形式で説明していった。

AI先生

じゃあ最後にこの問題を解いて下さい

そこに出された問題は到底私たちで解ける程度の問題ではなかった。

AI先生

私の計算ではこの問題が解けたら東大は100%行けるという結果が出てます。みんなさん真剣に取り組みましょう。

15分後

AI先生

時間です。この問題解けた人居ますか。

スッ…っと詩音ちゃんの手が挙がった。

AI先生

はい、詩音さん。

詩音

答えは……です。

AI先生

正解です。素晴らしい。

パチパチパチパチパチ

クラス一帯に拍手と歓声が沸き上がった

瞬

やっぱ浅井さんすげーな！

陸

んなAI先生にもわんちゃん勝てるんじゃね？

芽依

詩音ちゃんすごいね！
流石学年トップだよ！

詩音

ありがとう。でもこれくらい普通だよ。

その時の詩音ちゃんの表情は決して喜んでいるとは言えない表情だった。

キーンコーンカーンコーン

芽依

はぁぁぁぁ！！やっと今日の授業終わったー！

芽依

疲れたなー！！

詩音

私も疲れた。

芽依

ねー

詩音

ねぇ詩音ちゃん。
急かもしれないけど今日うち来ない？

芽依

え？急にどうしたの？

芽依

いつもなら急に遊びの誘いなんてしないのに

詩音

私だって急に遊びたくなることくらいあるよ？

芽依

そうなんだ！全然いいよ！あそぼ！

私は急いで帰る準備をした。詩音ちゃんが自分から遊びに誘うなんてそうそうないので私はウキウキしていた。

芽依

おじゃましまーす

芽依

うわー詩音ちゃんの部屋めっちゃ綺麗だね！

芽依

いっぱい本あるし頭のいい人の部屋って感じするなー

詩音

ありがとう。ちょっとお茶とお菓子とってくるから待っててね。

芽依

うん！

それにしても綺麗だなーん？これは家族の写真かな？

そこには詩音ちゃんの家族写真があった。お母さんは美人でお父さんは少しやつれ気味だが頭が良さそうだった。

ガチャ

詩音

おまたせ。

芽依

あ、ごめんね写真勝手に見ちゃってた…

詩音

別に大丈夫だよ。

詩音

はい。

芽依

ありがとう！

詩音ちゃんは私に紅茶を渡してくれた。

ガシャン！

私は受け取る時に紅茶のカップを落としてしまった。

芽依

キャャッ！！！

芽依

ごめん詩音ちゃん落としちゃった…

詩音

全然大丈夫だよ。
芽衣ちゃんけがしてない？

芽依

うん…私は全然大丈夫

詩音

それは良かった。床拭くから手伝ってくれない？

芽依

そんなことでいいなら全然するよ！

私は詩音ちゃんと一緒に床を拭いた。

芽依

話戻るんだけどさ、詩音ちゃんのお父さんこういう人なんだね！　

芽依

お母さんは見たことあったけどお父さん見るの初めてかも！

詩音

そうかもしれないね。うちのお父さん科学者なんだ。

詩音

だから忙しくてあまり家には帰ってこないの。

芽依

あー、そうなんだそれは大変だね…

それから私と詩音ちゃんは何気ない日常の話をただ黙々と喋っていた。

芽依

あ、やばい！もうこんな時間だ！
帰らないと

芽依

今日は色々とありがとうね！
また誘ってね！

詩音

待って。

詩音

私本当は芽衣ちゃんに話さないといけないとこがあるの。

芽依

え？何そんな急に改まっちゃって。

詩音

あのね。

詩音

実は

詩音

私

詩音

自分のこと人間と思ってるロボットらしいの。

芽依

え？？

私は思考が止まった。

芽依

何言ってるの？笑
冗談はよしてよ笑

詩音

本当なの！！！

詩音ちゃんは怒鳴り散らした声で言った。

詩音

ごめん。怒鳴っちゃって。

芽依

いや、全然大丈夫だけど…

私は意味がわからなかった。いつも真面目な詩音ちゃんがこんな奇想天外な事を言うなんて…

芽依

え？それほんとに本当なの？

詩音

うん。

芽依

証拠みたいなのわ？

詩音

ある。

そう言うと、詩音ちゃんは顔に手を当てた。

ガコン！！

鈍い音がしたのと同時に詩音ちゃんの顔が外れた。私は言葉を失った。

あの綺麗な詩音ちゃんの顔の中から何とも言い難い複雑な回路や電線、眼球や歯と思われる顔のパーツが剥き出しになったのである。

詩音

これが私の本当の姿なの。

そう言うと顔の皮膚のパーツをはめた。

私は何を言ったらいいのか全くわからなかった。

詩音

私明日にはどっかに連れてかれるらしいの。

詩音

お父さんの話を聞いちゃったの。
誰か偉い人と話してるのを。

私はお父さんが科学者だからその関係なんだろうと思った。

詩音

あなたの家の詩音さん(Sー1956432号)は記憶力も良く勉強もできるだから私たち政府が引き取るって。

詩音

衝撃的すぎて全部覚えてる。

詩音

あと、こんなことも言ってた。
この近くで視覚障害や動作障害を起こしているロボットもいるそのロボットは回収し、解体処分するっていってた。

詩音

私以外にもいるらいしよ。

芽依

え？

詩音

ロボットがね。

詩音

多分陸くんだと思う。
あそこの家のお父さんも科学者だからね。

詩音

だから今日で芽衣ちゃんとはお別れなの。

芽依

そんな意味わかんないこと言われて納得なんかできないよ！！

芽依

だって、詩音ちゃんは私の大切な友達だよ？　そんなの耐え切れないよ…

詩音

ごめんね。でも芽衣ちゃんだけにはこの事を伝えたかったの。

詩音

芽衣ちゃんには本当の私を知って欲しかったから。

私はそこからずっと泣いていた。何を言ったのかさえ覚えていないただただ泣いていただけだった。

芽依

ただいま…

お母さん

おかえり！どうしたの？　全然元気ないけど。

芽依

何でもないよ…
もう今日は寝るね

芽依

おやすみ

お母さん

うん、おやすみなさい

お母さん

ちゃんと歯磨きなさいよー！

お父さん

芽衣は寝たのか？

お母さん

寝たよ。

お父さん

そうか

お父さん

なぁお前どうするつもりだ。

お母さん

何が？

お父さん

芽衣のことだよ。

お母さん

あーもちろん引き渡すわよ。

お母さん

解体処分っていっても身体の話であって記憶はそんままじゃない

お母さん

なら引き渡す以外に選択肢はないわ

お母さん

確かに最近あの子視覚の伝達機能が悪かったし、よく物落とすし、当然じゃない？

お父さん

まぁそうだな

テレビ

えー明日の天気予想です。

テレビ

〇〇県　いつも通り大気汚染のための毒素が充満してるため、浄化完了する約午前十一時まで人間は外に出るのを控えて下さい。

テレビ

次のニュースです。アメリカでロボット子供によるテロが起こりました。死者は………

TAWABE

ここまで読んでくれてありがとうございます！
はじめまして　TAWABEと申します
いやーはじめてこういう文章書くんですが、疲れますね笑笑

TAWABE

作品の方はどうだったでしょうか自分的には展開が急すぎて追いつかないかなとちょっと満足いかない点が多いです。

TAWABE

これから色々書いていって面白くて満足できるような作品作れるように頑張ろうと思います。　応援よろしくお願いします！

TAWABE

更新頻度は低いと思いますが…

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