君に憧れて【完】

家の前だけど...入りたくない

今回こそは...褒められたいな...

この時間が...地獄でしかない...

カサブタを剥がされ...

剥がされた...血が出ている所に。

火のついたタバコを押し当ててくる...

痛くて...熱くて...

いっその事...俺を...殺してくれ。

それが、俺の...願望でしか無かった...

ねぇ...父さん.....いや...

パパ.....

嫌だ...嫌だｯ！！

猛烈な痛みが俺を襲う...

暴れたら、もっと傷が深まる...

でも、否定しないと

パパは止まってはくれない...

誰が...この苦しみから...

救い出して...くれないのかな

目の前が歪んで見える...

あと少しで...死ぬんじゃないか...

死因は...貧血とかでいいだろ...

ねぇ...スマイル...

もう、俺らて終わった関係だけど...

助けに...来て欲しい...って

甘えなのかな...？

...ようやく...これで...死ねる、？

ねぇ...父さん...

俺の事...育ててくれて...

教育...してくれて...

俺、幸せだったよ、？

母さんといた時の父さん...

幸せそうだった...

今の父さんは...

全くの別人だよ...

毎日ビクビクして...機嫌伺って。

辛かった...

だからって...

こんな事したらダメだけど...

ｳｰｰｰｰｰ（パトカー）

俺は...スマイルさんと電話を繋げてた...

それも、ビデオ通話...

父親に聞こえないように...

スピーカーにせず。

一部始終を...写した...

住所も...わかりやすいように...

住所が書いてあるところを移した...

俺の隠し持っていたスマホが...

父親にバレた。

ようやく...救われた...？

分からない...俺...には。

これで良かった...

最後の最後で...醜い姿を見せちゃったけど

最後に...抱きしめられて...

俺、幸せものだったな...

俺、なんで気づけなかったんだろ...

もっと早く...気づいていたら...