あれからどのぐらいの月日が 経ったのだろう
あの人間は約束通り おれに会いに来ることはなくなった
人間に出会う前は こんなにも静かだったのだと思い出す
レ
ガ
ぽんっ
後ろからレトルトの肩を叩く
レ
ガ
レ
ガ
くんくん
レ
ガ
ガ
レ
レ
ガ
レ
レトルトの向かい側にある岩に 座るガッチマン
ガ
ガ
レ
ガ
熟した果実?
確かにこの間と同じ人間の香りが ガッチさんからするけど
そんな香りしないよ…??
ガ
レ
ガ
ガ
ガ
ガ
レ
ガ
ガ
ガ
レ
ガ
辺りを見渡す
ガ
レ
ガ
ガ
レ
ガッチマンから視線をそらす
レ
ガ
ガ
レ
ガ
レ
ガ
レ
籠を持ち立ち上がる
レ
そう言うと薬草摘みに行ってしまった
ガ
ガ
薬草を摘むレトルト
濃厚な香り、かぁ…
今まであの人間としか 関わって来なかったけど
そういう香りっておれでも すぐに分かるものなのだろうか…?
レ
女
茂みから声がする
え?こんなところに人間の声?
村から離れてるはずだけど……
そっと覗くレトルト
!?
女とキヨが立っている
何故、ここにっ!?
キ
女
薬草を摘んでいる二人
あぁ、薬草摘みに来たのか…
…久しぶりだなぁ
血のニオイもしないし あれから殴られたりしてないって事か…
女
ぎゅっ
キヨに抱きつく女
レ
キ
女
…やだ……
キ
キ
女
いやだ!!
パキッ!
木の枝を踏んでしまう
しまったっ……
キ
女
レトルトを見る二人
に、逃げないとっ!!!
二人を背にして走り出すレトルト
キ
女を振りほどく
女
キ
キ
女をその場に残し レトルトの後を追って走り出した
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