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いつもの日常が過ぎていく。今までもこれからも、ずっとそうして生きていく、そう思っていた。
あの日、君と会うまでは。
主
今日は新学期。友達作りが苦手な僕は、ずっと教室の隅で本を読んでいた。
クラスは少しザワザワしていて、本を読むには集中しずらかった。
玲
周りを見渡すと、もうほとんどの人がグループで固まっていた。
玲
友達がいらないと言う訳ではない。ただ、人と話すのも苦手だし、共感してもらえるような趣味も持ち合わせていない。
玲
図書室になら同じ趣味を持った友達が出来るかもしれない。そう思い、騒がしい教室を後にした。
玲
玲
ふと、階段に笑い声が響く。上を見ると、金髪の男子数人が降りて来ていた。
金髪男子1
金髪男子2
金髪男子1
玲
そう思い、端に寄った瞬間だった。
ドンッ
玲
肩が当たり、バランスを崩した僕は、避けようがない衝撃を待った。
玲
いつまで経っても衝撃が来ない。それどころか、少し温もりを感じる。
恐る恐る目を開けると、男の子が僕のことを受け止めてくれていたのか、顔がすぐ目の前にあった。
唯衣