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奈月

もう、何拗ねてんの

黒尾鉄朗

いーやー?拗ねてませんが

奈月

拗ねてんでしょ!

奈月

何があったの

黒尾鉄朗

さっきの

黒尾鉄朗

告白?

奈月

あー、

奈月

まあそんなとこ

黒尾鉄朗

なんだよそんなとこって

お互い無言のまま時が経つ

ここまで来たら先に口を開くもんかと

よく分からない意地が働いて、私は何も言えなくなった

黒尾鉄朗

決めたんだ

黒尾鉄朗

男だろ!

よく分からない言葉を発して

吹っ切れた顔をして

こっちを向いた

奈月

なに

黒尾鉄朗

可愛い

黒尾鉄朗

めちゃ可愛い

奈月

は?

黒尾鉄朗

俺の気持ち

よく分からなかった

彼が何を言おうとしてるのか

だって

嬉しすぎて頭回らなかったんだもん

夜久くんの時とは違うドキドキが私を襲って

頭を真っ白にして

てつろーのことしか考えられなくなって

鳴く蝉の声も走る車の音も聞こえなくなって

てつろーと私が切り取られた世界のように感じて

幸せだった

黒尾鉄朗

好き、

黒尾鉄朗

大好きです

黒尾鉄朗

恥ずいわ、

黒尾鉄朗

でも小さい時からずっと好きだった

奈月

奈月

うあ

奈月

へへ

黒尾鉄朗

返事、待ってる

黒尾鉄朗

あーもう、早く帰ろ!!

顔を真っ赤にして

ぶつぶつ何かを呟く貴方の隣で

幸せな気分になって

可愛いなって思ったりして

長年気づかなかった思いに

私も好きなんだなって思いに気づいた

いや、気づいただけじゃなくて

口に出ちゃった

黒尾鉄朗

は、??!

奈月

なによ

黒尾鉄朗

今なんて

奈月

え口に出てた?

黒尾鉄朗

すっごく

黒尾鉄朗

で、なんて?

奈月

言わない!

黒尾鉄朗

言って!

奈月

好き

奈月

好きだって

奈月

言ったの

奈月

あんたのことが、

黒尾鉄朗

黒尾鉄朗

可愛いかよ〜

長い黒い影が私に覆いかぶさって

包み込むように抱きしめられた

私 と 君 の 共 有 フ ィ ル ム

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