テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
熱い冷やし中華
熱い冷やし中華
熱い冷やし中華
熱い冷やし中華
熱い冷やし中華
第12話 クライマックス改訂(ハート受け取り後) 囚恋ナースの震える手の中。 淡く光るハート。 「……使って」 医師が一瞬だけ目を見開く。 「お前……」 囚恋ナースの指先が震えている。 「僕のは半分残ってるから……先生の核、繋げられるはず」 床にはドス黒い液体。 崩れた医院長。 荒い呼吸。 医師が決断する。 「……貸せ」 ハートを受け取る。 薬剤師が楽しそうに笑う。 「へぇ?移植ごっこ?」 医師が睨む。 「黙れ」 医院長が苦しそうに息を吐く。 「……やめとけ」 声は低い。 でも震えている。 黒い液体が胸から溢れ続ける。 医師が手を差し入れる。 液体が絡みつく。 ジュッ、と皮膚が焼ける音。 医師が歯を食いしばる。 「……っ」 囚恋ナースが叫びそうになる。 「先生っ」 医師が怒鳴る。 「声上げるな!共鳴する!」 医院長の体がびくっと震える。 ヒビが軋む音。 ギシッ……ギシッ…… そして、 抑えきれない息。 「……ぁ、ぐ……っ」 短い。 低い。 でも、確実に痛みを含んだ声。 狂愛ナースが顔をしかめる。 「……相当だぞそれ」 医師が低く言う。 「黒化してる核は、触れるだけで神経に響く」 医院長が奥歯を噛みしめる。 肩が震えている。 「……あほ……」 囚恋ナースが泣きそうな顔で笑う。 「大丈夫、先生」 医師が核の破片を掴む。 黒い液体が暴れる。 医院長の喉から、抑えた声が漏れる。 「……ぅ、ぐ……っ」 拳が床を掴む。 血は出ない。 でも爪が白くなるほど力が入る。 医師が叫ぶ。 「今だ、ハート寄越せ!」 囚恋ナースが差し出す。 医師がそれを心核へ押し当てる。 閃光。 黒い液体が蒸発する。 医院長が一瞬、大きく息を吸う。 「――ッ!」 声にならない叫び。 そして、静寂。 ヒビは残る。 でも鼓動が戻る。 医師が荒く息を吐く。 「……戻った」 囚恋ナースが崩れそうになる。 狂愛ナースが支える。 薬剤師がぽつり。 「へぇ。耐えるんだ」 医師が立ち上がる。 「残り14時間」 低く続ける。 「黒化の後遺症が出るまでだ」 医院長は薄く目を開ける。 かすれ声。 「……誰に……許可取って、俺の心弄っとんねん」 医師が吐き捨てる。 「うるせぇ。助かっただけ感謝しろ」 囚恋ナースがほっと息を吐く。 でも、その胸のヒビは消えていない。 時計が進む。 ――タイムリミット開始。
深夜。 静まり返った廊下。 医師は自販機の前で小銭を入れる。 「……チッ、また売り切れかよ」 ガタン。 水が落ちる音。 その瞬間―― 立ち入り禁止エリアの扉が、軋んだ。 医師が振り向く。 「……は?」 扉がゆっくり開く。 咳。 ゴホッ、ゴホッ。 白衣姿の医院長が出てくる。 顔色が悪い。 胸元を押さえている。 医師が眉をひそめる。 「……あんた、何してんだよこんな時間に」 医院長は目を逸らす。 「見回りや」 「嘘つけ。顔終わってんぞ」 そのとき。 「おーい院長〜!」 廊下の奥から狂愛ナース。 小瓶を振りながら走ってくる。 「薬忘れてんぞ、バカ」 ポイッ。 医院長、受け取る。 医師が睨む。 「投げんな危ねぇだろ」 狂愛ナースは鼻で笑う。 「割れたら面白かったのに」 その言葉に、医師がピクリと反応。 「……何がだよ」 その瞬間。 「わぁ!みんな揃ってる〜!」 薬剤師がひょこっと現れる。 にこにこ。 「新人さん夜更かしダメだよぉ?」 医師、露骨に嫌な顔。 「……うるせぇよ」 薬剤師は医院長に近づく。 「院長、無理した?」 「してへん」 「うそだぁ」 笑顔のまま、胸を見る。 「ヒビ、広がってるよ?」 空気が凍る。 医師が低く言う。 「……処方量守ってねぇな?」 医院長が舌打ち。 「効いてへんだけやろ」 その一言。 薬剤師の笑みが止まる。 「え?」 首を傾げる。 「イまナンテ言ったノ?」 狂愛ナースが小さく呟く。 「……おい、やめろ」 薬剤師が一歩近づく。 手を伸ばす。 ヒビをなぞる。 医院長の呼吸が乱れる。 ギシッ。 医師が腕を掴む。 「触んな」 振り払われる。 静かに。 薬剤師がヒビの中心を押す。 ――バキッ。 砕ける音。 光が舞う。 医院長の体が震える。 「――ヴッ」 押し殺した声。 膝から崩れ落ちる。 医師が叫ぶ。 「院長!!」 薬剤師が楽しそうに言う。 「14時間だよぉ?」 狂愛ナース、完全に引く。 「……おいマジかよお前」 そのとき。 廊下の奥から足音。 「……え?」 見回り中の囚恋ナース。 状況を見て凍る。 「先生!?」 走ってくる。 医師が怒鳴る。 「来るな!」 でも囚恋ナースは止まらない。 砕けた胸を見る。 震える声。 「なんで……こんな……」 医師が低く言う。 「14時間以内に再構築しねぇと終わりだ」 囚恋ナースが院長に触れる。 「僕の……まだ使える」 「何言ってんだバカ!」 医師が怒鳴る。 囚恋ナースは自分の胸へ手を入れる。 ヒビだらけ。 「僕のは半分残ってる」 院長が必死に掴む。 「あほ……やめろ……」 声が震えている。 「俺が守る側やろが……」 囚恋ナースが笑う。 弱いけどまっすぐ。 「先生がいないと困るの、僕だから」 ギシッ。 光の核を引き抜く。 医師が叫ぶ。 「やめろって言ってんだろ!!」 それでも押し込む。 閃光。 破片が集まる。 再構築。 薬剤師が小さく呟く。 「……想定外」 光が消える。 院長の胸は戻る。 囚恋ナースは崩れ落ちる。 医師が駆け寄る。 「おい、しっかりしろ!」 だが院長が抱き止める。 「しっかりせえ……!」 涙が落ちる。 「あほ……お前……そんな……」 囚恋ナース、かすれ声。 「今だけ……交代」 意識が落ちる。 医師が立ち上がる。 目が変わる。 「……まだ助かる。俺がやる」 タイムリミット、開始。
熱い冷やし中華
熱い冷やし中華