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やべ馬鹿みたいにニヤニヤしてた
最高です( ´›ω‹`)💕
僕は絡繰で人より目立つ時がある
それ以外は至って普通の一年生で
この学園の最下級生 。
何かあれば先輩に譲ったり 、 時にはなにかを諦めたり
それでも 、あの人にだけは ...
あの人に 、貴方は譲れない
自分でも独占欲は 強いほうだと思うけど
別に 、浦風先輩や伝七には そう言った感情は湧かない
きっと 、心の中で ふたりのことを下に見ているから
でも 、あの人はそうはいかない 。
細くてキリッとしたあの鋭い目つきで いつ先輩を食らうか分かりやしない
そう思う度に 、この僕の絡繰の中に あなたを閉じ込めてしまいたいと
そんな汚い僕が現れる
でも 、僕にはあんな風に笑う 先輩を見ることができない
それはあの人だから出来ることで
あの同室の平滝夜叉丸先輩でも 難しいだろう
でも 、いっかいだけ
その笑顔に似た笑顔を 僕に見してくれる時があった
どこかの保健委員長みたく運悪く その日は 、機嫌が悪かった 土井先生を絡繰にはめてしまった
絡繰で怒られるのなんて 初めてじゃなかったし 反省もしていなかった
でもその日は少し違かった
土 _ "
綾 _ "
土 _ "
土 _ "
あぁ 、しまった
僕の絡繰のせいで 、無関係の 綾部先輩まで怒られる始末だ
こんな格好悪い姿であいたくなかった
怒られて 、素直に 謝ってしまうのだろうか
然し 、そんな考えは消え去った
綾 _ "
兵 _ "
兵 _ "
綾 _ "
綾 _ "
綾 _ "
兵 _ "
綾 _ "
珍しく興奮気味に話す 綾部先輩は僕の肩を乱暴に掴んで
とびきりの笑顔を僕にみせた
僕もすかさず笑顔を見せた
すると 、真横から 凄まじい気が感じられる
土 _ "
綾 _ "
そういって先輩は僕の手を引いて 走っては行けないであろう廊下を ドタドタと鳴らして駆け回った
あの笑顔は僕だけのものかは不詳
それでも 、なんだかあの笑顔は あの先輩はお見えすることが 出来ないのだろうとわかった
きっとこれは 、後輩である僕の特権
別に諦めてた訳じゃないけど ある日僕に転機が与えられた
ある日の委員会時 、 綾部先輩と立花先輩が 喧嘩をしてしまった
理由がなにであれ 、 少々許し難い事が起こった
綾 _ "
仙 _ "
仙 _ "
仙 _ "
仙 _ "
きつく冷たく 、その怒号は 他者の僕達にまでグサリときた
藤 _ "
そんなとき、自分も怖いであろう 浦風藤内先輩が ふたりに語りかけた
藤 _ "
藤 _ "
でも実際は一年って言うより 伝七がもう失神寸前なだけだし
その様子に気の毒に思ったのか 立花先輩は喜八郎 、と 名前を呼んだ 。
綾 _ "
綾 _ "
綾 _ "
その瞬間 、僕をぐいっと引っ張り 綾部先輩は襖に手を当てた
すると寸前で動きが制止された
仙 _ "
綾 _ "
仙 _ "
その瞬間 、綾部先輩の顔が歪んだ すっごく歪んで 、 僕の手をより強く握った
綾 _ "
仙 _ "
綾 _ "
横目で見ると 、うるうると 水晶のような瞳が揺れるのがわかった
だから僕も 、少し立花先輩を 揶揄ってやった
兵 _ "
兵 _ "
その瞬間 、ふたつの大きな音が鳴る
藤 _ "
伝 _ "
僕もとごねる所で 、僕は バチっと彼と目が合った
酷く冷たい目に少し怖さもあった
けれど 、こんなチャンスは 申し分ないのだ
あの人に向かってにやりとしたら 今度は綾部先輩の腕に抱きついて
兵 _ "
兵 _ "
人の眉間に皺が寄る瞬間 とてつもない興奮を覚える
気がつけば 、綾部先輩と重なってた ひと回り大きな手も離れていた
綾 _ "
そう言いながら手を引く先輩に 僕は咄嗟に口に出た
兵 _ "
兵 _ "
え?と気の抜けた声に 僕はやっとやらかしたことに気づく
騒がしい廊下の中で こんっなわかりやすい告白が あるのだろうか
兵 _ "
兵 _ "
綾 _ "
兵 _ "
顔があつい
綾部先輩のせいだ
そんな張本人は 僕の顔をみてふにゃりと笑った
綾 _ "
綾 _ "
綾 _ "
兵 _ "
兵 _ "
兵 _ "
綾 _ "
綾 _ "
先輩が立花先輩と どういう関係あろうとも
僕は諦めるつもりもなければ
そう易々と立花先輩のものに させるわけもない
だから僕は
二年後の春 、僕の自慢の絡繰を 解いてもらうまで
決して立花仙蔵に譲るつもりはない