第1話の元貴・滉斗side
目覚ましがうるさくて少し強めに叩いてアラームを止める。
昨日は遅くまで若井と涼ちゃんの隠し撮り写真を交換し合ったりどっちが涼ちゃんのことを知ってるかなどのマウント大会をしていたから眠たい。
今日は涼ちゃんの使用済みハンカチ2枚と涼ちゃんのリップを物々交換するから、迎えの順番を打ち合わせしたいことがあるからと嘘ついて若井と俺が先になるようにした。
俺の涼ちゃんコレクションからあげてもいいかなってやつを厳選しているとインターホンがなった。
マネージャー
元貴
小走りで車へ向かうと若井がニヤニヤと座っていた。
なんて顔だ、警察が居なかったら手が出ていただろう。
運転席を見るとマネと目が合い、何か察したようで前の席の間の窓を上げこちらの声が聞こえないようにした。
滉斗
元貴
元貴
元貴
俺が聞くと若井が渋い顔をして頷いた
滉斗
差し出されたのは可愛らしいハンカチと綺麗な模様のハンカチだ。
香りを嗅ぐと濃厚な涼ちゃんの香りがした。
元貴
涼ちゃんのリップを差し出すと若井は震えた手で受け取った。
滉斗
滉斗
ちなみに俺は汚したくなくてキス出来なかった。
リップを見つめて興奮する若井とハンカチの香りを嗅ぎまくる俺にもしマネが見える状態だったら引かれていただろう。
そうこうしている間に涼ちゃんの家に着いた。マネが家に入っていき俺らは涼ちゃん待ちだ。
もちろんハンカチやリップはしまい平然を装う。
少しすると涼ちゃんが走ってきた。
元貴
寝癖がパヤパヤしてて可愛い。
元貴
滉斗
俺らの悪い所は素直になれなくて悪く言ってしまう所だ。でも好きな子はいじめたくなるでしょ?
涼架
困ったように笑った顔が最高に可愛い、これだからいじめたくなるんだよなぁ。
滉斗
聞き捨てならない事を言われた。
元貴
滉斗
話が逸れたな。涼ちゃんの前ではしっかりしてるけどたまに弟みたいになるキャラで居たいから話を今日の予定に戻す。
元貴
滉斗
元貴
滉斗
滉斗
元貴
元貴
滉斗
元貴
涼ちゃんの方を見ると窓から外を見てぼーっとしている。
元貴
涼架
涼ちゃんが振り返ると顔が近くて焦ってしまいついキツい言葉が出てしまう。
元貴
元貴
まぁほとんど涼ちゃんの話だったけど。
滉斗
滉斗
いやきついこと言うなぁ、でも分かる。少し落ち込んでる涼ちゃんってほんと可愛いから。
涼ちゃんが欠伸をした。
可愛いが過ぎる。
元貴
涼架
眠たくてふわふわとした口調で話している。
とても性癖に刺さりそうでやばい。
滉斗
若井が言うと同時ぐらいに涼ちゃんが寝落ちした。
もちろん寝顔の写真撮るし香りも嗅いだよね。
いい香りでした。
その後は涼ちゃんが寝てるから俺達も各々スマホで涼ちゃんの写真や動画を見て静かにしていた。
スタジオについてリハを始めると、疲れているのか涼ちゃんが珍しく何回かミスをした。
場を変えようとわざとふざけた感じで涼ちゃんに話しかける。
元貴
元貴
滉斗
涼架
元貴
肩をポンポンと叩く。
涼架
涼架
あ、今の言い方可愛かった。
元貴
滉斗
俺たちが話しているとマネが涼ちゃんに近づいて何かを話してる。
マネージャー
涼架
いくらマネでもその案に乗るのはやだ。
元貴
滉斗
涼架
そう言うと涼ちゃんは走って出て行ってしまった。
何故かその後にマネも出ていった。
ーーー30分後ーーー
遅いな、と思いながらふざけているとマネに横抱きされた涼ちゃんが入ってきた。
意味がわからない。涼ちゃんに触れていいのは俺達だけなのに。どうしてお前なんかが!!
元貴
涼架
マネージャー
マネージャー
元貴
だとしても涼ちゃんに触れていい理由にならない。
涼ちゃんも簡単に触れさせちゃダメだよ。
元貴
マネはどんなつもりなんだ?俺らに喧嘩売ってる?
元貴
マネを睨むと目を逸らされる。確信犯だな。
若井もマネにキレてるのが分かる。横から圧が凄い。
滉斗
滉斗
若井と俺に睨まれたマネは震えながら涼ちゃんを降ろして早退した。賢明な判断だ。
涼ちゃんは体調が悪いのかずっとぼーっとしていた。でもミスは1回もなかった。
その後特に何も無く解散になった。
家に着いてひと段落してベッドに腰をかけると
3人のグループに涼ちゃんからLINEが来た。
なんだろう、涼ちゃんからのLINEは全部嬉しいから明日が楽しみだ。
とりあえず今日はおやすみなさい。
・ ・ ・
目が覚めて次の日。
……は?
え、
どういう事?
俺らから逃げるの?
・ ・ ・
こうして俺らは涼ちゃんを捕まえるべく色んな場所を探し回ってるって訳。
愛が伝わって無かったことに驚き。
二度と逃げたいなんて思わせないようにしてあげるからね、涼ちゃん。
コメント
1件
ふぁぁぁ!!!本当に自分の性癖に刺さりすぎている!!こういうのが読みたかったんだ自分は!!ありがとう!大好き!!