変わってる俺と幼なじみ

昔から俺は変わっていた

よく、女の子みたいと言われていた

ピンクとか水色とか大好きだし

とにかく、可愛い物をずっと集めていた

初めは小物だけだったが、次第にエスカレートし、

女物の服や靴を集めて着るようになった

母さんはびっくりしていた

それでも、母さんは許してくれた

こんな、気持ち悪い俺の事を許してくれた

でも

父親だけは、許してくれなかった

彼が部屋を出ようとした時、

ドアノブに手をかけた時…

変なものを見てしまった

包帯らしきもので手首を巻いていた

その包帯からは赤色の液体が染み込んでいて

傷口のような跡が少し見えていた

彼は急いで手首に片方の手を当てる

目を逸らしながら手首を押さえつけるいるまを見るのは苦しかった

ガシッ＿＿

思い切り手首を掴んでしまった

いるまも、俺自身もびっくりしている

パッ＿＿

ガチャッ＿＿

あんな感情的になるんじゃなかった

ああ言うんじゃなくてこう言えば良かったのかな

頭がごちゃごちゃして痛い

俺はッ…

いるまが帰ってから30分ぐらいたった後

俺は少しづつ冷静になっていた

俺は明るい所が嫌い

明るい所に居るとみんなが笑うから

暗い所だと、誰も俺に気づかないから気が楽になる

何も見えないから楽になる

大好きだった可愛い小物も洋服も見えなくなる

今なら、父さんに会っても怒られないよね？