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…ここ、は…?
確か俺はさっきまでらんの家に…
家に行って…?
…思い出せない
?
いるま
不意に声をかけられ、振り返ると一人の子供が立っていた
5歳くらいだろうか…まだ幼い表情を見せる彼。
初対面のはずなのに、どこか既視感を感じた
?
いるま
周りを見渡しても遊具やおもちゃがあるわけでもない
?
そう可愛らしくおねだりしてくる姿は普通の子どもと変わらなかった
いるま
いるま
音を立てないようゆっくりとしゃがみ込み、子供と自分の視点と合わせる
?
?
?
いるま
?
Q.ゆっくりとした速さで走る身体活動の一種は?
いるま
?
いるま
?
Q.特定の目標を達成するために実行される具体的な活動や仕事をなんという?
いるま
Q.kettyの読み方は?
いるま
?
?
いるま
急に始まったクイズ。
この子供の意図はわからないが、少し肩の力が抜けた気がする
いるま
?
?
いるま
いるま
?
いるま
?
?
目が覚めると見慣れない場所に寝かされていた
床には律儀にシートが敷いてある
眠っていたような…でも寝た気がしない…?
そんな中、目を擦る先に見えた一つの背中が…
いるま
LAN
いつもとは別人のような声のトーン
俺は”それ”に聞き覚えがある
この世界に絶望したような目
俺を見下ろす立ち姿
…まるで、俺の母親みたい
いるま
LAN
そう言って彼は自分の服をめくる
LAN
俺の目に映ったのは、いくつもの痣と深く残る切り傷
真新しいものから古いものまで
LAN
いるま
単なる疑問
俺なんかに話さない方がらんにとっては都合がいいのに…
LAN
LAN
LAN
いるま
LAN
いるま
いるま
LAN
いるま
いるま
いるま
LAN
いるま
いるま
LAN
いるま
いるま
いるま
LAN
LAN
LAN
いるま
いるま
LAN
いるま
LAN
いるま
LAN
LAN
LAN
いるま
いるま
いるま
LAN
LAN
LAN
いるま
彼から出た言葉は声も出ないほど衝撃で
俺にとって、理解ができない他なかった
LAN
いるま
暇72
いるま
暇72
2人の姿が見えて、慌てて来たのは良いものの…
空気重〜…
まぁ分かってはいた、が…
LAN
LAN
LAN
いるまと話していた内容の話だろうか…
俺お構いなしに話を進めていく
LAN
LAN
いるま
LAN
LAN
暇72
いるま
LAN
LAN
LAN
LAN
信じてた
大好きだった
大切だった
…そんな人を、俺は殺した
彼の気持ちに気付けなかった
ただそれだけ。
それだけの…はずなのに
いじられキャラの俺は
適度なイジりを毎日のように受けていた
たまにキツい時もあったけど…。
それでも、それが"愛"なんだって、教えてくれたから
それを信じて疑わなかった
いつしか
廊下を歩けば俺の方を見て悪い顔をする同級生
目があった時、露骨に嫌な顔をする教員
教室に入れば罵声を浴び
屋上に行けば血だらけになる毎日
誰も助けてくれはしなかった
同級生も
クラスメイトも
先生も
親も
…あの子ですら
自分を救ってくれなかった、裏切った俺に
どれくらいの憎悪、嫌悪感を感じただろうか。
俺はその日から
人という生き物に干渉しないようにした
すれ違う人混みに紛れ、姿を隠す
そうする事で、誰からも好かれず嫌われず。
…だったのに
LAN
LAN
LAN
LAN
LAN
LAN
LAN
LAN
いるま
LAN
LAN
LAN
LAN
LAN
LAN
LAN
LAN
小刻みに肩を揺らす
泣いてるわけじゃない
起こっているわけでもない
ただ…この心の中のナニカが暴れてる
悲鳴を…あげてる
いるま
そう言って俺を自分の胸に引き寄せる
その優しくて大きな手で、何度撫でられたことか
何度…心が軽くなったことか
…だからこそ
LAN
いるまの体を軽く押し、後ずさる
驚いたように目を見開くいるまを見て
心配そうに見守るなつを見た
…あーあ
こんな思いになるなら…最初から希望なんて持っていない方がマシだった
最初から…救われないと諦めていたほうが…楽だったな
そんな優しい目で見つめないでよ
そんな悲しそうな顔…しないでよ
LAN
そう小さく呟き、側にある手すりを乗り越えていった