凛
……朝か
凛
………ッん
凛
いさ、ぎッ……?
凛
ッ…!?潔ッ………!
凛
潔ッ………潔ッ…!
凛
どこだッ……!?
凛
戻ってこいッ……!!
凛
戻ってきてくれッッ……ポロッ
凛
頼むッ………お前がいない世界なんてッ…
潔
…り、ん?
潔
どうしたんだよ…そんなに慌てて……
潔
俺はまだどこにもッ
凛
よかったッッ………ポロポロッ
凛
潔ッ……ポロッ
潔
……ギューッ
潔
俺はまだお前といるよ…?
潔
どこにも行かない………
潔
凛からは絶対に離れない………
凛
グスッ……んッ…
潔
……………ナデナデ
潔
………(まだ寝てる……)
凛
スースー………
潔
……ふッ、寝顔はいつ見てもかわいいな…
潔
ナデナデ……
潔
………そういえば
潔
幽霊になってから海以外で外出てないな……
潔
……ちょっと出てみようかな
潔
なら、置き手紙書いとかなきゃだよな
潔
よし、じゃあ行くかッ…!
潔
ヒュー……
ガチャッ
潔
グッ………
潔
何で……?
潔
さっきまで出ようとしてたのに……グッ
潔
なんだか…………
潔
離れたくなくなった…?
潔
もしかして俺……
凛から離れられない…?
潔
取り憑いたのか俺、凛に……
潔
そんなッ、、だってあいつが出かけるときはなにもないのにッ……?
潔
幽霊になったときに俺だけ先に家帰ったときもなんともなかった……
潔
………あ、でもあの時
潔
俺は迷うことなく凛のところにたどり着いてた……
潔
じゃあ、やっぱりッ……
凛
潔ッ……!潔ッ……!
潔
ッ…!?なんだ…!?
潔
………ナデナデ
潔
………(凛、、俺はお前に取り憑いちゃったみたいだよ……)
潔
…(どうやって成仏すればいいか、、もっとわからなくなっちゃったよ……)
潔
(凛……ごめん、、もう俺はお前が離れたくても離れられないみたい……)
潔
(凛に迷惑かけたく、、ないのにな……)
潔
おさまった?大丈夫?
凛
……あぁ…ありがとうッゴシッ
潔
いいよ、別にこれくらい
潔
………ねぇ、凛
潔
凛はさ俺と離れたいと思ったことはある……?
凛
はッ……?
凛
お前本気で言ってんのか……?
潔
違うよッ…!?そうじゃなくて……
潔
もし離れたいと思っても離れられなかったら嫌じゃん……?
潔
だから、、そのぉ……
凛
何がいいたい…
潔
ッ………俺さッ……
潔
お前に取り憑いちゃったみたいなんだ……
凛
ッ………
潔
…ごめん、でも離れられないんだよ
潔
俺は死んだ時の記憶もないから何で取り憑いちゃったかもわからないんだ……
凛
おい…
潔
嫌だよな、幽霊なんかと四六時中一緒なんてッ……
凛
おいッ…!!
凛
俺の目を見ろ潔……
潔
ッ……ポロッ
凛
俺は……お前と離れたいとは思ってない
凛
だからそんな心配、、お前はしなくていい…
凛
けどッ…………
潔
けど……?ポロポロッ
凛
………とにかく、俺はお前から離れたくない
凛
それだけは覚えておけ…
潔
んッ………グスッゴシッ
凛
……ちょっと頭を冷やしてくる
潔
……俺も着いてく
凛
お前は家でゆっくりしてろ…
バタンッ
凛
………(取り憑かれたか……)
凛
もっと離れるのがむずなしくなったな……
凛
今は……やめておくか……