TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

※ nmmn ※ irxs 🤪🍣 ※ Bl ※ ご本人様には全く関係がありません ⚠️スクショ、拡散、二次配布、全て❌でお願いします

 

ある国に、誰もが羨むほどの美貌を持った美しい王子が居ました

姿が美しいだけでなく、彼は子供達や国民に優しく、心も美しかったので、国民に大変好かれていました

…しかし、彼はある時から国民の前に姿を見せなくなってしまいました…

 

 

 

ないこ

威風王子、かぁ…

ないこ

確かに最近、外に出歩いてる姿見ないけど…

ないこ

何してるんだろうなぁ

 

お願い、いふ王さまのこと、しらべてお兄ちゃん!

ないこ

え俺が?

 

また会いたいの…っ…

ないこ

まぁ威風王子のことは気になるけど…

 

おねがいっ!

 

ゆみが孤児院にいた時ね、すっごく優しくしてくれて…だからっ…だから…

俺はぽんっと妹の頭を撫でる

ないこ

分かった

ないこ

お兄ちゃんがバッチリ調べてくるからな

と…妹に格好つけたはいいものの、俺はただの平民

対して威風王子はこの国の現国王

接点なんてゼロに近いし、共通の知り合いがいて威風王子に話をつけてもらえる、なんて都合の良いこともない

つまり…

ないこ

(直接城に忍び込むしかない)

ガサガサと草をかき分け、城周りを歩く

正直もうここが城のどこなのかも分からないけれど、威風王探せばいいだけだしなんとかなるっしょ、マインドで進む

ないこ

…お?

正面に、何だか豪華そうな扉が現れる

ないこ

この辺からそーっと中に…

…誰?

ないこ

ぴッ?!

後ろから急に現れた男に、肩を揺らす

ないこ

っあ、これは威風王子に危害加えようとか決してそういうんじゃ…

男は、無表情のまま俺の顔をまじまじと眺める

ないこ

…?

……怖がらないんや

ないこ

え?

中、入りたいんなら入ってどうぞ

ないこ

ハ、ハイ…シツレイシマス…?

まさか、部外者なのに入れて貰えるとは思わなかった

ガチャ…

ないこ

うわ、広…!

…やっぱこの城の人間じゃないんやな

ないこ

アッ…

俺は急いで口を抑える

…まぁいいけど

名前は?

ないこ

ないこです…

聞いたことないな…

ないこ

(そりゃそうだよ、俺平民ですから)

ないこ

…そ、それよりなんか暗くない?この部屋

ないこ

窓もないし…

…これ、見られたくないからな

そう言って、自分の顔を指さす彼

彼の顔は、右頬のあたりがやけど?のような跡で赤くなっている

…醜いやろ?

ないこ

いや醜いってか痛そうだわ…

ないこ

どうしたんだよそれ

……

…昔、孤児院の子供が火傷しそうになって…それを庇ったってだけ

ないこ

へー

ないこ

勲章じゃん

彼は、目を見開いて、ぱちぱちまばたきをする

………そっか

ないこ

…で、何の用で来たん?

ないこ

あ、そうだった

ないこ

えっと、この城に居る威風王子、に会いたくて…

俺が威風やけど

ないこ

ないこ

ないこ

ッは?!え?!威風王子?!

目の前の男は、あの威風王子とは思えないラフな格好をしている

あー…こんな格好やから分からんか

髪も伸びたし…

長めの前髪を持ち上げる威風王子

ないこ

くぉっ…

ないこ

(顔が良い)

くぉ??

ないこ

気にしないで、ください…

…む

敬語に改めると、威風王子が顔を顰める

堅苦しいのやめろ

さっきのでいい

ないこ

あ、はい…

ないこ

…え、じゃあ、最近外に出ない理由って…

…おん、これのせい

顔の傷のせいで、威風王子は子供たちに怖がられるようになり…

そこから他の人にも言われるようになったという

「醜い」「怖い」「気味悪い」と…

ないこ

はぁ??

まぁ俺は元々この顔が取り柄みたいなとこあったし…

ないこ

そんなことないって

ないこ

顔もそうかもしれんけどさ、孤児院で子供たちにめちゃくちゃ良くしてたって聞いたし

孤児院?孤児院出身なん?

首を傾げる威風王子、顔が良い

ないこ

いや、俺の義理の妹が孤児院出身で

ないこ

そもそも今日も、妹が威風王子にまた会いたいって…

……残念やけど、それは無理やな

ないこ

…この傷跡、怖がられるやろ

ないこ

いや平気平気

ないこ

俺の妹やし、絶対そんなことない

……

ないこ

頼むまじで

俺は両手を合わせる

ないこ

というか俺妹にカッコつけて絶対なんとかするって言っちゃってるし…

…ふはっ、あほちゃう?

ないこ

なッ…

ええよ

妹、連れてきて

 

わぁ!!!いふ王さま!!!

おー!由美ちゃんやん、久しぶり

笑顔で由美の頭を撫でる威風王子

 

あのねっ、ゆみねっ、いふ王さまに会いたかったの

嬉しいなぁ

…けど怖くないん?

 

え?

この傷

 

うん、子供たちを守った傷だってお兄ちゃんから聞いたの、!

 

それに、いふ王さまを怖がったりなんてしないよ?

こちらを振り向いた威風王子に、俺の妹いい子だろ、のドヤ顔を向ける

…そっか

…なぁ由美ちゃん

俺がお兄ちゃん、貰ってもええかな?

 

ないこ

…俺な、お兄ちゃんのこと、大好きになってもうたみたい

ないこ

はッッ?!

だから、嫁にしようと思って

ないこ

ッいやいやいやッ…

 

いふ王さまだったらいいよ!

ないこ

由美?!

ふふ、ありがとう由美ちゃん

…ってことで、明日からここがないこの家やから

ないこ

ッ意味わから…

 

え、ゆみここで暮らせるの?!やったー!!

ないこ

こう言っとるけど?

ないこ

っ…分かったよ

ないこ

けど俺は別にすきじゃないし!

ないこ

由美になんかしたら即出てくからな?!

はいはい

じゃあ早速部屋行こか

ないこ

腰に手を回すなッ

 

その後、城内では、威風王子の心を射止めた平民が居る、と話題になったとか…

威風様、あの火傷を負ってからずっと元気が無かったのに…

なーいこ♪

椅子に座った自分の上にないこさんを座らせ、満足そうな威風様

…めちゃくちゃ笑顔ね…

あのないことかいう平民、何者なの…?

ないこ

(いやいつのまにか嫁になってただけなんですけど…)

(ないこ可愛い)

この作品はいかがでしたか?

3,420

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚