完璧な俺に釣り合う人

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ご本人様とは関係ございません

く もうやだ... 死にたい 私って生きてる価値ないよね...

く 大丈夫！？ く そんなことないよっ！

く みんなありがとうっ

うっざ

自己肯定感低過ぎ女

自殺志望者女

メンヘラ構ってちゃん女

見ているこっちがイライラする

俺はそういう奴が大っ嫌いだ

だいたいそういう奴は承認要求を満たしたいだけの勘違い女

く 私ブスすぎて辛い

とか言いながら盛れている加工バチバチの写真を載っける

本当に救いようがない

だって、こんな加工しなくても

俺の方が可愛いんだもん 笑

フォロワーだって、いいねだって

ぜ~んぶっ、俺の方が上

こんな気を引くようなツイートしなくても

ただ、おはようってツイートするだけで

何万いいねがつく

人生勝ち組でごめんね ？笑

俺は今日も裏垢で

そう呟く

俺は人生勝ち組

本気でそう思ってる

男女関係なく、好かれるし

イケメンな彼氏もいる

顔だって整っているし

スタイルもいい

声も、運動もできる

おまけに性格がいいで知られている

こんな俺に勝てるやつなんているの？笑

ってくらい

たった一つ欠点があるとしたら

こいつ

黄くんだ

黄くんは俺の幼馴染

でも俺に釣り合わない

勉強も微妙だし

運動はできないし

性格は根暗だし

良いのは顔だけ

それなのに俺に引っ付いてくる

こんな風に

俺はそんな黄くんが嫌い

何かと青ちゃんとの仲を

邪魔してくるし.....

邪魔すんなよ 消えろ

また裏垢で呟く

放課後黄くんに呼び出された

正直行きたくないけど

性格いいで有名だし

誘いを断るのはNG

告白 ？

まぁ、俺可愛いし

有り得るな.....

そう考えていると

どんっ...ｯ ！

空き教室から

大きな音がした

少し怖いが

何かあったら嫌なので

開けてみる.....

なんで二人がいるの ？

黄くんが青ちゃんのこと押し倒して...っ

もしかして、浮気... ？

この俺が... ？

あんな奴に..... ？？

嘘でしょ.....っ ？

青ちゃんは俺に助けを求めた

ぎゅっ...ｯ

俺は黄に強い憎しみを抱いた

俺の青ちゃんをこんな目にして

青に近づいたら__ｯ

赤は___ｯ

あの後

俺達は二人で帰った

本当に青ちゃんは優しいな

なんか、様子が変

青ちゃんがそう言った瞬間

ガタイのいい

怖い男の人達が出てきた

俺の信じてた

青ちゃんは

悪い人だった

気づいたら外にいた

あれから俺は何時間

やられていたのだろう

写真も動画も撮られた

声も枯れるほど甘い声を出して

服はボロボロ

メンタルはズタズタ

もう、絶望でしかない

俺は好きな人に裏切られた悲しみと

初めてを奪われた悔しさと

恐怖で

感情がぐちゃぐちゃになった

頭の中は混乱して

しばらく動けなかった

真夜中に家に帰った

両親は仕事

家には兄だけ

こんな時間に帰ってきたんだ

そりゃ、心配するだろう

でも、俺は

言えなかった

怖い人に犯されたなんて

言いたくなかった

あの日以来

俺は、学校に行けなくなった

毎日

夢にあの日の出来事が出てきて

吐き気がする

動画も撮られたということは

青ちゃんに逆らったら

俺は...ｯ

考えたくもない

なんで俺がこんな目に合わなきゃいけないの？

黄くんのことを信じてたら

こんなことにはならなかったのかな

もう遅いけど 笑

「 死にたい 」

俺は裏垢でこっそり

今の自分が思っていることを

呟いた

く 赤っ、！ (橙)

く 赤の友達が赤に会いたいって来たよ (橙)

友達 ？？

青ちゃん ？

嫌だ

怖い

逃げたい

く でも...赤のこと心配しとるし... (橙)

く あ、ちょｯ... (橙) く 赤、聞こえますか...？ (黄)

く そうです、黄です。 (黄)

く わかってます、あの人ですよね...ｯ？ 落ち着いてください、僕は味方ですよ (黄)

く はｯ、？...犯され...ｯ (橙) く そうだったんですね...やっぱりあの人は...ｯ (黄)

く 赤、警察に行きましょう (黄)

く 僕を信じてください 絶対に赤を守ります (黄)

ぎゅっ

あの後

黄くんと兄が警察に連れていってくれたおかげで

男の人達は逮捕され

青ちゃんは退学＆少年院

俺は元の生活に戻った

学校に行くとみんなが心配してくれて

嬉しかった

お陰様で、今では裏垢で呟くこともない

自信満々なメンタルも回復した

それもこれも全部

黄色くんのお陰だ

ぎゅっ

完璧な俺と釣り合うのは

完璧な人だけだと思っていた

でもね

違うんだ

完璧がどうとかじゃなくて

その人とどれだけ支え合えるかが大事なんだ

黄くん っ /

ちゅっ、...ｯ ♡

俺は黄くんと結婚した

頭は悪くて...っ

いつも、俺を揶揄うし...っ

でも、かっこよくて

運動も...っ、できるようになって

キスがうまくて...っ

そんな黄くんと俺は

生涯を共にしていく

完璧な俺に釣り合うのは黄くんだけ

そして黄くんに釣り合うのは俺だけなんだから

大好きな人と結婚できた

今が一番幸せだ

おわり

(( 声枯れた ))