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零シリーズ

18 - 第拾壱話#先生の正体___

♥

24

2020年05月19日

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Suzu/すず

Suzu/すず

…あれ?

Koko/心咲

…ど、どうしたの?

Suzu/すず

…誰か立ってない?

Koko/心咲

…ほ、ホントだ…

私達が歩く道の真ん中に、 何人かの幽霊が立っていた。

Suzu/すず

…ちょっと、懐中電灯持ってて。

Koko/心咲

わ、分かった。

私は、何人かの幽霊を写す。

Koko/心咲

な、何が撮れたの?

Suzu/すず

…男性と女性の幽霊かな。

Suzu/すず

…手を繋いで歩いてる。

Koko/心咲

ほへぇ…っ…。

Suzu/すず

…とりあえず、先を目指そう。

Koko/心咲

そうだね…っ…。

Suzu/すず

Mai達…大丈夫かな…?

Koko/心咲

…さぁ…?

Suzu/すず

連絡…してみる?

Koko/心咲

…してみよっか…。

ーーー心霊部 LINEグループーーー

顧問の先生

顧問の先生

あなた達、大丈夫?

Suzu/すず

はい、大丈夫です。

Mai/まぃ

Suzuちゃ、Koko!

Koko/心咲

…あれ、AiとManaは?

顧問の先生

実は、『霊石灯』という
物を拾った瞬間…

Mai/まぃ

2人の姿が消えたの…

…同じ状況だった。

Suzu/すず

わ、私達も!

Koko/心咲

射影機を拾った瞬間、
NamiとMokaが
居なくなってしまって…

顧問の先生

顧問の先生

…これは、ただ事では
無い霊力を感じるわね。

Suzu/すず

ただ事では無い霊力…?

顧問の先生

連れていかれた4人が、
何処へ行ったのか分からないけど…
最悪なことを覚悟して。

Mai/まぃ

やっぱり…そうですよね…

Koko/心咲

最悪な場合は…

Suzu/すず

…そんなことない。

顧問の先生

…え?

Suzu/すず

あの4人も、戦う手段がある筈。

顧問の先生

ど、どうしてそう思うの?

Suzu/すず

だって___

Suzu/すず

Suzu/すず

あの4人、武器を持って
いるんですよ…?

私は、それだけを言い残し スマホを閉じた。

Koko/心咲

Suzu…

Suzu/すず

…大禍境に行こうか。

Koko/心咲

…う、うん…

そう___

私は知っていた。

先生が、この世の者ではないのを___

ーーーMai視点ーーー

Mai/まぃ

…先生?

顧問の先生

………………

水籠橋 水籠池の近くに差し掛かった時、先生の足が止まった。

Mai/まぃ

…どうしたんですか?

顧問の先生

………………

顧問の先生

…Maiさん、聞いてくれる?

Mai/まぃ

は、はい…何ですか?

顧問の先生

…私ね、旦那と
自分の子供を殺したの。

Mai/まぃ

…え?

顧問の先生

それで、毎日辛かった___

顧問の先生

『教師』という役職に就いたけど___

顧問の先生

誰も、私のことを祝ってくれない。

Mai/まぃ

それは…どうして…?

顧問の先生

…私、結婚した後に
親とは縁を切ったの。

顧問の先生

私には双子の妹がいて___

Mai/まぃ

双子の妹…私…?

顧問の先生

私の下の名前…恵美って言うのだけど

顧問の先生

妹の芽瑠は『頭が良くて…
私にとってはとても憎かった。』

先生は、淡々と話し出す。

顧問の先生

あなたのお姉さん…Suzuさんは
とても良い人よね。

顧問の先生

誰とでも、優しく接して…

顧問の先生

そして、3組の学級委員長を務めるし…

顧問の先生

成績優秀だし…とても良い子。

顧問の先生

そして妹のMaiさん…

顧問の先生

Maiさんのクラスは…5組かしら?

Mai/まぃ

…は、はいっ…

顧問の先生

双子って、2卵生で性格が全く
違う…って言うのだけど…

顧問の先生

あなた達2人は、性格がとても
似ている…憧れの双子の
姉妹だったわ。

Mai/まぃ

先生…

Mai/まぃ

話が全く…見えないです…

顧問の先生

だから___

先生は、私の手を引き 橋の上に向かう。

Mai/まぃ

先生___

Mai/まぃ

何をするつもりですか…?

顧問の先生

…一緒に死んでくれない?

Mai/まぃ

…!

先生は、私を抱えて川に 飛び込もうとする。

Mai/まぃ

離してください…っ…!

顧問の先生

…ほら、一緒に死にましょ?

顧問の先生

そうすれば、何もかも楽になる…

Mai/まぃ

嫌です…!

Mai/まぃ

離してください…!

私は、先生を振り解こうとする。

Mai/まぃ

私には、Suzuちゃんと…っ…

Mai/まぃ

お姉ちゃん…

Mai/まぃ

みんなが待っているんです…っ!

顧問の先生

…そう。

突然、先生は私の手 を握るのをやめ…

顧問の先生

いつの間にか、私の後ろに 立っていた。

何をするのかは、私が 1番知っている。

Mai/まぃ

せ、先生…?

すると、突然…

顧問の先生

…少し、眠っててもらうわね。

Mai/まぃ

…えっ?

その時、何かが腕に刺さり 視界がぐらついた。

Mai/まぃ

Mai/まぃ

…っ…。

残りの力を振り絞り、 私は片目を開ける。

先生の右手には、注射器を 持っていた___

Mai/まぃ

先生…っ…。

顧問の先生

…なぁに?

Mai/まぃ

何を…する…
つもり…ですか…?

顧問の先生

…気にしなくていいわ。

顧問の先生

ゆっくり眠ってて。

Mai/まぃ

っ…。

Mai/まぃ

私は、意識を手放した。

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