コメント
2件
今回も最高でした! 完結おめでとうございます
歌姫
亮の人生が終わるのは早かった
人間の寿命で見れば,とても若く 呪術師で見れば中間くらいの年齢で亡くなった
亮の最後は儚く遺体すら残らなかったという
綾斗(アヤト)
特に悲しくはなかった
亮にとって"死"は救いとも言えるから
俺が悲しむ必要はなかった
亮は呆気なく死んだ
こんなにも,あっさりと人が死ぬなんて思ってなかった
特に彼奴を気にかけてた訳じゃない
でも,暫く一緒に居たのだから情はある
だから少しだけ胸が痛んだ
歌姫
誰よりも亮を理解し大切にしてた者
そんな奴が涙さえ流さなかった
苦しい顔1つさえしなかった
綾斗(アヤト)
綾斗(アヤト)
その,人とか少し違う冷たさが私には不気味に思えた
淡々とし過ぎというか... 亮の傍に居ただけあるというのか
人とは感覚が違い,綾人は化け物じみていた
歌姫
綾斗(アヤト)
歌姫
夏油
怒りとか悲しさとか そんな感情を 感じるより先に涙を流していた
夏油
それからは何故か笑みが零れて 私は笑っていた
この心臓を握りつぶされるような苦しさを 何処にぶつければいいのか
貴方を奪った,この世を私は 許すことが出来ない
こんなに悲しくなるのなら
こんなに抱えきれない怒りを抱くのなら
夏油
私に,こんな感情を抱かせた貴方を 私は今でも愛おしく思う
だから私は...
貴方を永遠に呪う
先輩の死は呆気なかった
悲しいとかいう感情はなく涙さえ流れなかった
そして先輩が死んだ日は夜風にあたり 何となく先輩の吸っていた煙草を吸ってみた
先輩の匂いがして夜風の冷たさは 先輩の体温を感じさせる
まるで,すぐ側に先輩が居るようで ふと先輩に言われた事を思い出した
硝子
先輩にとってはハッピーエンドだったのかもしれない
狂った世界や苦しみから抜け出せたのだから
多分,一つだけ心残りがあるのならば
「誰かを愛せなかったこと」 だと私は思った
あ"ぁあ"あ"ぁあ"
五条
どれだけ暴れても,あの人は帰ってこない
もう会えないんだと現実を 押し付けてくる
"苦しい"
あの人の落ち着く匂いが
独特な体温が
"恋しい"
あんな人,直ぐに忘れてしまえば良いのに
何で最後に,あんな言葉を残した?
あんたが生きている内に直接 聞きたかった事を
『なんで』
死んだ後に聞かされなきゃいけないんだ
先輩の日記なんて読まなければ良かった
自分が傷つく日記なんて ,
○月✕日
今日は女の子に抱かないと自殺すると 脅された。悟を危険から守ろうとした結果, また俺は泣かせてしまった。 誤解を解こうにも俺は臆病で 何も伝えられなかった こんな事なら関わらなければ良かった
○月✕日
今日も勘違いされた。付き合っていないのに 付き合ってる事になっていたり,身体の関係を 持つ気はなかったのに,そういう雰囲気に なっていたりと修羅場が起こった。 結局は傑が止めに入ってくれた 俺が甘かった,傑なら俺のことを 好きにならないと思って油断していた また人を傷つけた,泣かせた もう誰かを傷つけたくない
○月✕日
寝れない俺の為に硝子に深夜まで 付き合って貰った,沢山話をした 硝子は好きにならないと約束してくれた それだけでも心が少し安らぐ気がした
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このページだけ破かれていた
破かれたページはゴミ箱に ぐちゃぐちゃになって捨ててあった
俺は大罪を犯した 罪人だ
そう紙の上には大きく書かれていた
そして微かに見える消えかけた文字を よく見ると
君 を 深 く 傷 つ どけ うて かし 許ま しう て俺 下を さ い
そう書いてあった
誰に対してかは分からない
でも遺言を聞いた時に涙を流せずには いられなかった
最後の先輩の言葉は
「愛したかった」
ただ,それだけだったから
それだけの言葉が俺達に とっては嬉しかった
先輩は俺が気づこうとしない間も 俺を思ってくれていたから
でも我儘を言っていいというならば
"生きていて欲しかった"