いつもの道
変わらない景色
高校に合格した時は
この道を歩くのが嬉しくて堪らなかった
教室に初めて入った時のワクワク感
部活の練習に初めて参加したときのドキドキ感
ぼくの人生を語る上で欠かせない要素だ
思い出すのは
文化祭や体育大会の
大きなイベントだ
生徒が一丸となって1つの目標に向かう
それはとても素晴らしいこと
このクラスの団結力というのは
時にとてつもない力を発揮する
ぼくはそれを身をもって経験している
ぼくの教室
ぼくの机
そこに刻まれているのは
ぼくの青春だ
擦っても消えない落書き
これじゃいつ先生に見つかるかわからない
そう思っていたけど
不思議と何も言われていない
今日も花の香りが
心地よく教室に漂っている
爽やかな風が
ぼくの頬を撫でる
天気が良く
お日さまが辺りを優しく照らしている
この学校に通う生徒や先生にとって
今日も穏やかで
平和な1日なのだろう
屋上から登校してくる生徒たちを見下ろす
ぼくのはなしは
ここでおしまい
この続きは
きっとみんなが紡いでくれる
いや、忘れさせはしない
ぼくの思い描いたものには
決してならなかったけど
最後を締めくくる権利は
ぼくにある
さぁ
行こう
…………
……
…
ぐしゃ
女子生徒
男子生徒
男子生徒2
ぼくは……
ぼくの……
はなしが……
きらいだ……
でも……
これで……
かいほうされる……
こんどは……
すてきな……
ものがたりに……
なりますように……
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