TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
次は私がシンデレラ〜私が魔法をかけるから〜前編

次は私がシンデレラ〜私が魔法をかけるから〜前編

「次は私がシンデレラ〜私が魔法をかけるから〜前編」のメインビジュアル

1

次は私がシンデレラ〜私が魔法をかけるから〜前編

♥

16

2022年04月10日

シェアするシェアする
報告する

あるところに、いじめを受けている女の子がおりました。 その子の名前は、朝方 友奈。 彼女は、親にも、クラスの人にもいじめられ、 この散々な日々が大嫌いだったのです。

このストーリーは、万引き、いじめを推奨、助長するものではありません。

ーーそうして、シンデレラはいつまでも幸せに暮らしましたとさ。

友奈

はぁ、

友奈

(いいな、羨ましいな、)

友奈

(叶うはずのなかった願いを叶えてもらえて、)

そう心の中で呟き、「シンデレラ」と書いてある本をパタンと閉じる。

友奈

私だって、オシャレな服とか、可愛いアクセサリーとか、付けてみたい。

ゆうな!いつまで寝てるんだい!

友奈

、、、

さっさと降りて学校に行きなさい!

友奈

、、、うん

はぁ、、

友奈

(お母さんは、いつもこう。)

溢れそうになった涙を袖で拭って、学校へ行く支度をする

友奈

、、、

友奈

(行ってらっしゃいも無しに行かせるんだもん)

生徒

あっほら、あの子だよ、家がビンボーな子!

生徒

えっそうなの?どうりでビンボーっぽさが出てるわけだ!

友奈

(わざと聞こえるように言ってんのかな あれ、)

友奈

(はぁ、いつもの事だけどさ、)

慣れているとはいえ、精神はすりへるもの。 だんだん限界が近づくけれど、何も出来ずにいた。

ねーねー、ちょっとこれ掃除しといてよ‪w

そう言って、私にゴミを投げつける

周りの人はみんな笑っている。

友奈

(もう、限界だ)

気づいた時には、私は教室を出て校門へと走っていた。

友奈

(いつからだっけ、こんなのが始まったのは、)

友奈

(いつの日か、この心の痛みを痛みと感じなくなって、)

友奈

(もう諦めてしまったのは、)

友奈

(いつから、だっ、け?)

溢れてくる涙を必死で拭いながら、学校の外へと走る。

校長

、、、

友奈

(ほら、私が学校を出ようとしても、全くとめない。)

友奈

(みんなみんな、私のことが嫌いなんだっ、)

そう思いながら、私が走りに走って着いたのは、、、

近くのショッピングモールだった。

走って着いたのは、アクセサリーショップだった。

友奈

はぁ、はぁ、

友奈

(どれも可愛い、、、)

友奈

(、、、)

友奈

(欲しい、)

友奈

(でも、お金が無い)

友奈

(1個だけ、なら)

そう言って、近くにあったヘアピンを手に取って、ポケットに入れる。

友奈

(、、、ばれて、ない?)

その後、少し店内を見てから、店を出た。

誰も、追いかけては来なかった。

思ったより、ずっと容易くて、

心が満たされた。

友奈

(なんて、いい気持ち、)

友奈

(タダで可愛いヘアピンが貰えて、凄く嬉しい。)

もちろん、私は悪いことをした。

だけど、だけれど、

友奈

(それ以上に、この快楽は大きかった。)

タダでものが貰えて、

誰にもバレなくて、

周りの人達が、お金を払う人達が、すごく、

友奈

(滑稽で、面白くて、)

友奈

(こんなに嬉しいのは、何年ぶりだろう。)

私は満たされた気持ちで、学校へ行った。

もちろん、ヘアピンは、ポケットの奥深くへしまって。

その日の夕方、私はまた、あのショッピングモールのお菓子コーナーへ来ていた。

友奈

(学校ではたっぷりと怒られてしまったけど、)

友奈

(そんなの、どうでもいい。)

友奈

(私の心がすごく満たされて、嬉しかった。)

友奈

(だから、次は、)

友奈

(このお菓子を盗もう)

そのまま、そこにあったお菓子を手に取り、ポケットの中へ入れる

友奈

(誰にも、見られてない)

友奈

(誰も、私が盗んだとは分からない)

友奈

(やっぱり、楽しい。)

こんな事、やめられるはずない。

友奈

(ねぇ、神様、私を許して?)

友奈

(私、とっても可哀想、でしょ?)

その後も、コスメや、アクセを盗んで、家へ帰った。

友奈

はぁぁ〜♡

ポケットの中に入ったものを見て、私は感動のため息をついた。

友奈

(ただこれだけで、こんなに素敵なのが沢山、、、)

そこから私は、この「ゲーム」にハマった。

ある時はアクセサリー、

洋服を盗むこともあった

段々と薄れていく罪悪感。

同時にすり減る快楽

筆記用具も、靴も、何もかも、手に入る

タダで、おかねなんていらない。

なのに、どうして、心がぽっかり空くんだろう?

友奈

(まぁ、いっか)

後編へ続く

万引きは犯罪です

この作品はいかがでしたか?

16

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;