蓮桜
蓮桜
蓮桜
“2億年の恋の続きをしましょう” ……という名前の宿儺とのラブストーリーの投稿を最新版にして投稿しようと思います★
蓮桜
蓮桜
椿
宿儺
蓮桜
はるか昔…。 世が“呪霊”という存在で炎に包まれていた時代。
母
椿
母
実の母から虐げられた…、わたし(椿) ただ、温もりが欲しかっただけなのに…。 どんなに習い事を頑張っても、 どんなに作法を覚えても、 何一つ褒められない日々…。
母
冷茶を私にかけながら、母様は言う。 でも、何故だろう。 声が、瞳の奥がほんの少し震えていたような気がした。
手ぬぐいで濡れた体を拭きながら、 私は“いつもの場所”に行く。
屋敷から離れた裏手にある森を抜け、 大きな大木に着く。 大木の下に座っている人影を見つけ、わたしは駆け寄る
椿
宿儺
椿
相変わらず名前を覚えてくれない彼に、 私はムッとしながら何度目か分からない程 名前を覚えてもらおうと復唱するように言う
宿儺
宿儺
椿
私は彼の言葉に呆れながら、 持っていた包帯などが入っていた箱を地面に置き、中から包帯を取りだし、彼のそばに座る
椿
宿儺
眉をしかめて不機嫌そうな表情をしながらも、 渋々腕を差し出してくれる。 不思議な刺青が付いてる彼の筋肉質な腕には深い傷が残っている。
椿
椿
宿儺
椿
ムスッとしながら、 わたしは彼の腕に包帯を巻き始める
宿儺
わたしは気づかなかった。 包帯を巻いてるわたしを見て、愉快そうに笑う彼の表情を。
・ ・ ・
椿
宿儺
彼が言うのは否定できない。 少し緩めで、歪んでいる彼の腕に巻かれた包帯。
椿
シュンとしながらも、ブツブツとわたしは俯く
宿儺
椿
シュンとしたわたしを見て、 呆れたように言う彼に私は嬉しくなり、 表情をあかるくする。
椿
宿儺
嬉しくて頬を染めながら ニヤニヤしていたわたしを呼ぶ彼。 不思議に思いながら、近づくと急に引っ張られたと思ったらそのまま彼の膝に乗るように座る
椿
宿儺
椿
首筋にかかる彼の吐息に、声が出そうになる。 優しく触れ、肌を吸われる感覚に思わず彼の肩を掴む
宿儺
宿儺
椿
椿
わたしが頬を赤くしながら、 彼の胸を叩くと、その手すら捕まれそのまま指をからませられる。 彼の表情を楽しそうで、私はさらに顔を赤くする
宿儺
宿儺
相変わらず意地悪な彼の言葉。 しかし、そこには甘くて切ないほどの思いが込められてるのを感じる。 絡まれた指から感じる、彼の冷たくて、でも優しい手つきに夢中になってるわたし。 しかし、近くの木々から怪しげな影があることに気づかなかった。
それから数日後。 村長に呼び出されたわたし。 何故かその日は朝から不吉な予感がした。 …行かなければよかったのだ。
村長
椿
村長
椿
村長
椿
椿
村長
村長
村長の言葉にわたしは驚く。 そんな恐れ多い存在と知り合い? わたしが?
椿
村長
椿
村長
村長
宿儺が? 呪霊?鏖殺していた? ……嘘だ。 信じられない思いで、混乱する
村長
村長
村長の後ろから出てきた人物。 微かにわかる。 呪霊を祓えるのだと。
椿
村長
村長
そう呟く村長の目は狂気に満ちている。 わたしは怖くなり、村長の家を飛び出し、宿儺がいる森へと走る
椿
椿
椿
椿
村長
村長
森の奥まで来たわたしは、背後から現れた村長にビクッと怯える。
椿
椿
村長
村長
椿
思い切り腕を掴んでくる村長。 わたしは脅えて、抵抗をする
椿
必死に抵抗してるうちに、足元が揺らいでしまい……。 気付いた頃には、視界が反転しており……。
ドンッ!!
強い衝撃が走り、意識が朦朧とする。 手足の感覚がなくなり、体温が冷たくなって行くのを感じる
椿
最後に、こんな所で……死ねない、。 意識が薄れていき、涙で視界が歪み、段々と暗くなっていく。
椿
その言葉には誰にも気づかれず、 わたしは目を閉じる。
村長
そんな声が聞こえたような気がした
宿儺
宿儺
いつもなら来るはずのうるさい奴。 何故か今日は来ない事に、妙にイライラする宿儺。 仕方なく立ち上がり、森の中を歩く。
宿儺
微かに香る血の匂いにニヤッと笑いながら、 その哀れな姿を眺めようとその方向に歩き出す。
・ ・ ・ ・
宿儺
目の前の光景に、固まる宿儺。 足元に広がる血。 その中心には血だらけになり、グッタリと倒れてる椿がいる 触れてみると、肌は冷たく、いつも感じていた鼓動を感じない。
宿儺
呼びかけても反応しない椿。 グツグツと胸が熱くなる。 椿は自ら命を絶つようなことはしない…。 だから…
村長
宿儺は本能的に悟る。 コイツが、椿を殺したのだと。 怒りで体が震え、冷たくなった椿を腕に抱きしめながら呟く
宿儺
瞬時に周囲が野原のように切り裂かれ、 宿儺以外の全てが消し飛ぶ。 しかし、怒りが収まらない。 腕にい冷たくなった椿
宿儺
宿儺
初めてなを呼びながら背後を振り返る宿儺。 そこには村長が連れてきた呪霊を払える人物が立っており、宿儺に向けて飛びかかってくる。 以前の宿儺なら、愉しげに反撃しただろう。 しかし、宿儺は面倒くさそうに身動きをしない。 最期に椿を見てつぶやく。
宿儺
宿儺
そこで宿儺の視界は途切れた
蓮桜
蓮桜
蓮桜
蓮桜
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