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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

俺は呪いの真書を手に入れた。

冒頭にこう書いてある。

これに書いてある手順を実行すると 呪いが確実に成就します

ただし手順を間違えると その呪いは全て自分に返ってきます

あなたはそれでも実行しますか?

もちろんだ。

俺には許せない奴がいる。

だからこそ大金をはたいて

この呪い真書を手に入れたのだ。

いても立っても居られなくなり

すぐさま実行に移すことにした。

まずはじめに目を閉じて 呪いたい相手の顔を思い浮かべます

忘れたくても忘れられるものか。

と、俺は奴の顔を思い浮かべた。

ーーーー

よし、次だ、どれどれ・・・

どんな呪いをかけたいのかを 思い浮かべます

考えつく全ての苦痛を

与え続けてやりたい。

そうだな、まず

つま先から順に

ゆっくりと骨が砕かれる・・・

なんてのはどうだ。

考えるだけでスッキリと してくるようだ。

ーーーー

よし、次だ。

最後に

目を開けます

足元から

ボキボキボキッ

鋭い音が聞こえた

確実に呪いが成就するという 真書を手に入れた主人公。

手順を間違えると 呪いが全て「 自分に 」 返ってきてしまうらしい。

手順を間違えるわけにはいかない。

呪いの手順を確認してみよう。

まずはじめに目を閉じて 呪いたい相手の顔を思い浮かべます。

どんな呪いをかけたいのかを 強く思い浮かべます

最後に

目を開けます

目を開けるのは最後では なくてはならない。

ところが主人公は最後に目を閉じた後

次の手順を確認するため すぐに目を開けてしまっている。

そう。

主人公は開始早々 呪いの手順を間違えてしまったのだ。

そして主人公がかけようとした呪い。

つま先から順に

ゆっくりと骨が砕かれる・・・

なんてのはどうだ。

最後に主人公が耳にした 足元の鋭い音。

これは主人公にとって

地獄の始まりに過ぎなかったのである

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