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72 - 第72話 太陽の下、月の下、忘れぬ願い ~はじまり~ (ロノと主デート編)

♥

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2025年04月12日

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コンコン

はい。

ロノ

主様。俺です。ロノです。失礼してもよろしいですか?

ムー

ロノさんが来たみたいですね。

そうみたいだね。

どうぞ。入って。

ロノ

失礼します。

そして、ロノが緊張したように部屋に入ってくると、ムーが

ムー

ロノさん、なんかカチンコチンになっていますけど、大丈夫ですか?
今日の主様はいつも通りの主様ですよ?

ロノ

あ、いや、そこを気にしてる訳じゃなく…。

(今日、2人きりでデートだもんね。緊張してるのかな?私まであてられちゃいそう////)

ムー

ロノ

だ、大丈夫です!!今日は、主様に喜んでもらえるようにお出かけプランを考えて来たので!!

と慌てて主に話すロノに

うん////楽しみにしてるね。今日は、よろしくね///

ロノ

はい!!////

ムー

では、気をつけて行ってきてくださいね。主様。

うん。ムーにも何かお土産買ってくるから楽しみにしててね。

ムー

やった~!!はい!楽しみにお待ちしております!!

そういい、ムーはしっぽを振り喜ぶのであった。

時は前日に遡る。

というわけなんだけどいいかな?

ルカス

はい。今の〇〇さんなら、心身共に安定していますので問題ないですよ。

そっか。良かった。

と笑う主に、ルカスは

ルカス

でも、妬いてしまいますね…。

あ、えっと…!

ルカス

フフッ…。気にする必要はないですよ。ただの小さな嫉妬です。

な、なんかごめん!

ルカス

いえいえ。ただ、次は私ともデートをしてくださいね。〇〇さん。

と笑うルカスに主も精一杯の笑顔で 返事をする。

うん!行こうね!

ルカス

はい。では、明日は、ロノくんとデート楽しんできてくださいね。
〇〇さん。

そういうとルカスは大人の余裕なのか微笑んで若者を見送る表情をするの だった。

そして、現在。 隣街へロノとデートに来る主。

ロノ

主様。今日は、せっかくなので、観劇を見て、
カフェ巡りなどいかがでしょうか?

うん!
いいね。そうしよう!

とわくわくドキドキな主は笑顔でロノに答える。

ロノ

はい。
では、お手をどうぞ。

と紳士的に左手を差し伸べるロノに主も恥ずかしがりながらも、そっと右手をロノの左手にのせると、優しいけれどしっかり握り返し恋人繋ぎをする ロノに

(これから、ロノとデートするんだ///
ドキドキするな~////)

と高まる鼓動を抑えながら、 主は、ロノの左隣を歩くのだった。

観劇会場

恋人の女性

今日、連れてきてくれてありがとう。

恋人の男性

いやいや、こっちこそ、誘いを受けてくれてありがとう。

と仲むずましいカップルが前の席に座るのを見て、主も微笑みながらロノを見て

ロノ、今日はデートに誘ってくれてありがとうね。めちゃくちゃ楽しみだよ。

ロノ

いえ、こちらこそ、急なお誘いだったにも関わらず、来てくださってありがとうございます。

そう笑うロノ。

ビーーー

開幕の知らせが鳴り2人は舞台へ向き直る。そして、どちらからともなく手を繋ぎ観劇を見るのであった。

その内容は、村人に恐れられていた山に住む優しき鬼がもう1人の鬼の助けを借り、村人と打ち解け幸せに暮らす話であった。しかし、村人と仲良くなる代わりにもう1人の鬼は悪者となり、その山に住めなくなり、結果、優しき鬼は友であるその鬼と永遠の別れをよぎなくされるという悲しい結末でもあった。

ぐすっ…ぐすっ…。

ロノ

(涙脆いって聞いていたけど、こんなに感情移入されるとは…。少し悪いことをしてしまったな…。)

ロノ

主様。こちらをお使いください。

そういい、ロノは隣に座る主に ハンカチを渡す。

ありがとう…ぐすっ。

ロノからハンカチを受け取り、 涙を拭う主。

ロノ

主様。大丈夫ですか?

うん…。ぐすっ。なんか切ない話で泣けてきちゃって…ぐすっ。

ロノ

そうですよね。嬉しいことと悲しいことが同時に起こって…。

でも、もう大丈夫。
ハンカチありがとね。
ロノ。

ロノ

いえ。お気になさらずに。次に行きましょうか。

うん。

そして、気持ちの落ち着いた主の右手を取り、ロノは会場の外へと エスコートをするのであった。

ロノ

では、次はカフェに行こうかと思っていましたが、主様はどちらか他に行かれたいところはありましたか?あれば、そちらから先に参りましょう。

ううん。とくだんないよ。
だから、カフェに行こう。

そう微笑み、いつもの主に戻る主を 見てロノはホッとする。

ロノ

はい。では、カフェに行きましょうか。

そして、落ち着いた雰囲気の街角にあるカフェに来た2人は店員に案内され窓際の席に座るのであった。

ロノ

〇〇さん。こちら、今月限定のお飲み物のようですよ。どうですか?

え、ロノ。ここ屋敷じゃないけど、大丈夫?

と少し焦る主にロノは微笑み。

ロノ

ここは、隣町ですし、こんな街角で俺たちを知ってる人なんて、そうそういませんよ。それに、今日はデートですからね。〇〇さんと呼べるところでは〇〇さんってお呼びしても良いですか?///

ロノ…。うん///もちろんだよ。私も名前呼ばれるの素直に嬉しい。

ロノ

はい。〇〇さん。今日は、楽しい時間を俺と
たくさん過ごしましょうね。

うん。大好き。ロノ///

とくったくなく、笑う主にドキッとするロノは少し照れたように、でも、しっかりと主に自分の気持ちも伝える。

ロノ

俺もですよ。〇〇さん。

そして、2人は今月限定の飲み物を頼み、主と執事ではなく、彼女と彼氏としてその幸せなひと時を過ごすので あった。

そして、カフェを後にし、再び街を散策していると、桜の並木道へたどり着いた2人。

早いね~。もう、桜咲いてる。春なんだね~。

ロノ

そうですね。気候的に今年は早く暖かい季節が来ましたからね。それで、桜が咲くのが早まったんでしょうね。例年は、あと、数週間たったくらいから咲きますから。

そうなんだ。

ロノ

はい。でも、桜が咲いてることがわかっていたら、お弁当を作ってピクニックでもしたら良かったですね。
なんか、すみません…。

そう落ち込むロノを 主は優しくなぐさめる。

全然、気にしてないよ。逆に次のデートどうするか決まったじゃない。次、デートする時は、
ロノの手作り弁当を持って桜が見れるところに
ピクニックに行こうね。

ロノ

はい。腕によりをかけて〇〇さんが喜ぶお弁当を作りますから、期待していてください。

うん。

そして、笑いあう2人の間を春の優しい風が吹き抜けていった。

しばらく、桜を見た2人は再び歩いて街を散策することにした。

次はどこがいいかな?

ロノ

どちらでも構いませんよ。主様が望むところに俺がお供しますから。

う~ん。あっ、あそこから海見えそうだよ!
見に行こう!ロノ!

ロノ

はい。でも、はしゃぎすぎて転ばれないように
気をつけてくださいね。

と紳士的なロノにドキドキが止まない主は、一旦落ち着こうと深呼吸をし、息を整えると、ロノに手を引いてもらい、展望台から海を見た。

綺麗だね~。

ロノ

そうですね。主様ほどではないですが、綺麗ですね。

(ロノったら、サラッと臭いセリフ吐くんだから…///ドキドキしちゃうじゃん!いや、今日はしっぱなしだけど…///)

ロノ

そういえば、俺があげたその指輪、今日、つけてきてくれたんですね。

うん。だって、ロノからもらった私にとっては大切な宝物だもの。

そういい、主は、指輪をはめた左手の小指を大切そうに右手で包むように胸の前で握り、目を瞑りうれしそうに 微笑む。

ロノ

(本当に大切にしてくれてるんですね…。)

ロノ

ありがとうございます。うれしいです。そんなに俺があげた指輪を大切にして下さって。

と笑うロノ。

当たり前じゃない!
あんな熱烈な告白受けて受け取った指輪だよ?
大切にしない訳がないでしょ?!/////

と恥ずかしがりながらも、はっきり告げる主に愛おしさを感じたロノが 主にキスをしたいのをグッとおさえ、

ロノ

ここは人目もありますから、少し離れたところに行きましょうか。

あ、ご、ごめん。
大声で…。

と焦る主に主を安心させるように

ロノ

大丈夫ですよ。
俺はうれしいですから///だから、少し人目が気にならないところでお話しましょう。

そういうと、少し離れた場所で人が まだいない浜辺へと来る2人。

ロノ

ここなら大丈夫ですね。

さっきは、ごめんね。考え無しにあんな大声で…。

ロノ

全然、気にしていないですよ。むしろ、可愛かったです///
〇〇さんにキスしたいほどに…。

ロ、ロノ…////

照れて下を向く主の前にロノは立つと、主の両手を取り

ロノ

こっちを見てください。

/////

ロノ

照れたお顔も可愛いですよ。

ロノったら~////
からかわないでよ~///

頬を膨らませる主に ロノは笑っていう。

ロノ

ヘヘッ。やっぱり、俺の彼女は可愛いです。〇〇さん、愛しています。
ずっとお傍にいます。
〇〇さんを俺の作る美味しい料理で世界一幸せにします。
だから、これからも俺と一緒に居てください。

真剣だけど、優しい微笑みで主に告げるロノに主も真剣に向き合う。

はい///
これからもよろしく
お願いします。

その言葉をかわきりに、ロノは主の両手をとったまま、軽く優しい口付けを主に落とした。

ちゅっ

/////

ロノ

…////
ちょっと照れますね////

そ、そうだね////

ロノ

せ、せっかく浜辺に来ましたし、少し歩きましょうか?!////

そ、そうだね!!////

急に恥ずかしくなってきた2人は、 恥ずかしさを紛らわすように、2人で浜辺を歩き、気持ちを落ち着けるのであった。

あっ、貝殻がある~!

ロノ

本当ですね。

これって持ち帰っても
大丈夫かな?

ロノ

こちらは、私有地ではないようなので問題ないと思いますよ。

じゃぁ、他にもないか探そっと。

わくわくが勝った主は浜辺で貝殻集めに勤しみ出す。その後ろをついて歩きながら、主の可愛さに愛おしさを感じ、幸せを噛み締めるロノであった。

次回へ続く

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