小雪
母親も父親も肉親の親は2人とも大嫌いだ。
小雪
首の傷も俺があの山で生きてきた年月も俺に染み付いたトラウマも
小雪
全部全部アイツらのせいだ
生後8ヶ月
母
○○○くんはかっこいいね〜!!
父
必ずこの子は将来イケメンになるぞっ!!
○○○
キャッキャッッ!あはっはは!
父
おっ!笑ったぞ!!
母
ほんとに可愛いね〜♡
小雪
俺にはかなり小さい頃からの記憶が微かにだけどある
小雪
この頃はほんとに幸せだったと思う
小雪
微かな記憶だけど父も母も愛してくれていた
小雪
この頃の名前も誕生日も、もうとっくに捨てたけど
小雪
楽しかった記憶はあるよ
でもあの日全部狂ったんだ
母
朝でちゅよ〜!!○○○く〜ん♡
父
起きような〜!
○○○
んッうぅん?
○○○
あぅーあー!
母
え??なにこれ
父
どうしたんだ?
母
○○○くんの髪が…
父
髪の毛先が……オレンジになってる………?
小雪
父も母もすごく綺麗な黒髪だった
小雪
俺も産まれた時は父と母に似た綺麗な黒髪だった
小雪
だから父も母もこの髪色が
気持ち悪くて仕方なかったんだ
母
なに……?この髪………
母
……気持ち悪い
父
こんな子……俺たちの子供じゃない
父
本当に……気持ち悪い
小雪
そして俺の親は俺を近くの山を1つ超えた先の山まで連れてった
小雪
そこで俺は崖から投げ捨てられた
小雪
最後に母に言われた言葉をきっと俺は一生忘れられない
母
さようなら、もう二度と私たちの子供として産まれ変わらないでね?
気持ち悪い○○○