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…夢、だよね?
突然、名前を呼ばれ振り返る
夢
…っ、ゆう、き…
そこには、あの頃と 変わらない姿の元カレがいた
夢
(…どうしよう…)
夢
(身体、が…動か、ない…)
いざ、本人を目の前にすると
あの時の事を思い出してしまう…
夢はひとりじゃない
夢
(…そうだ、)
夢
(しっかり、しないと…っ!)
夢
(大丈夫、大丈夫だから…)
夢
(夢、落ち着くのよ)
自分に言い聞かせながら、立ち上がる
ゆうき
…久しぶり、だね
ゆうき
元気、してた?
夢
…ぼちぼち、かな…
ゆうき
…そっか
少しの沈黙…
ゆうき
…夢!
ゆうき
あの時のこと、本当にごめん!!
ゆうきが勢いよく頭を下げる
ゆうき
俺…ずっと後悔してて…
ゆうき
でも、夢に会いに行くことが出来なかった…
ゆうき
許されることじゃないことも…
ゆうき
全部、わかってるから…
ゆうき
でも、どうしても謝りたかったんだ
夢
……
夢
…許せないよ
夢
でも、謝ってくれて…ありがとう
少し視線を逸らす…
夢
…もう忘れて
夢
私も忘れるから
ゆうき
…夢…本当にごめん
夢
もう、いいから…
ゆうき
…ありがとう
ゆうきはもう一度頭を下げ去っていく
ゆうきが見えなくなると…
身体から力が抜け、座り込む…
三ツ谷
…夢っ!!
戻ってきた三ツ谷くんに 抱きとめられる
夢
…ハハッ…
夢
ちから、ぬけちゃった…
三ツ谷
無理して笑うな
三ツ谷
…傍に居てやれなくてわりぃ
続く…