ーYOONGIー
ユンギ:ねえ、ヒョン?
ジン:うん?
ユンギ:これ、あげます
そういって俺は、 彼にピンクの胡蝶蘭を差し出した
ジン:これ…、胡蝶蘭?
きれいだね、ありがとう。
「きれいだね」ー。
俺に向けられた言葉じゃないのに、 ドキッとしてしまう。
ジン:なんで急に花なんかくれたの?
ユンギ:えっと、その…。
いつもお世話になってるし…、
ヒョンはピンクが好き じゃないですか。
ヒョン、違うんです。
「あなたを愛しています」
それが、 この花の花言葉。
ジン:そ、そうだよね。
ありがとう、部屋に飾るね。
なぜか切なげに言うヒョン。
迷惑だったかな、花なんてー。
ーJINー
ユンギヤ、
気がないなら、僕に構わないで。
僕は君が好きでたまらないのに。
ピンクの胡蝶蘭の花言葉、 知らないの?
・・・。
「「あなたを愛しています」」
気がないくせに、 これ以上ヒョンを苦しませないでよ…。
ジン:なんで急に花なんかくれたの?
期待したじゃん。
僕のこと好きなのかな、って。
それなのに…。
いつもお世話になってるしって。
これは告白として 受け取っていいの?
教えてよ、ユンギヤ…。
ーYOONGIー
ジン:ねえユンギヤ。 たまには二人でバーにでも行かない?
ヒョンのお誘いで、 俺たちはバーにやってきた。
ジン:プレリュードフィズ1つ。
花のお返しだよ、 と注文してくれた、 一杯のカクテル。
僕はドキッとせずにはいられなかった
なぜならー。
カクテルには、花と同じように 「カクテル言葉」がある。
ヒョンが選んだ 「プレリュードフィズ」
その花言葉は、 「君の真意を知りたい」だったから。
シュワッと溶けて、 口の中に広がった苦味が、 とても切ない。
ーJINー
ユンギ:ヒョン、ごちそうさまでした。
バーを出て、 二人で歩く夜道。
「あなたの真意が知りたい」ー。
伝わるわけがないのに、 微かに期待している僕がいる。
ただ何もせず、 二人で夜道をひたすら歩く。
ユンギ:ヒョン。
ドキッとしてしまうような 低く心地よい声で、
ユンギが僕のことを呼んだ。
ジン:ん?
ユンギ:今から俺が言う言葉、
ユンギ:全部俺の勘違いだから…、 気にしないんでほしいんですけど。
ジン:うん、どうしたの?
ユンギ:僕の真意は、 花言葉のとおりです。
ぼそっと呟くユンギ。
ジン:…え?
ユンギ:ごめんなさい、 聞かなかったことn…
切なげな横顔で言うユンギ。
ユンギ:…んっ。
僕は気づいたら、 彼にキスをしていた。
ジン:あ、ごめん。その…、
慌てて唇を離す。
ジン:ごめん、本当に。 つい…。
謝りかけたその時、 僕の唇に柔らかいものが当たる。
ジン:…っふ、ん…。
「やめないでくださいよ、ヒョン」
ユンギが耳元でささやく。
月夜に照らされる 君の桃色の頬が、とても美しかった。
END
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