花凜(かりん)
花凜(かりん)
気づいたら森の中
回りは 木、木、木
花凜(かりん)
走って走って 走って……
ドンっ
花凜(かりん)
花凜(かりん)
花凜(かりん)
帰んなきゃ……
凛(りん)
そこのお前
花凜(かりん)
だ、だれ!?
凛(りん)
私は後ろを振り向く
花凜(かりん)
凛(りん)
凛(りん)
でなにやってんの?
花凜(かりん)
凛(りん)
花凜(かりん)
私は花凜と申します!
凛(りん)
花凜(かりん)
凛(りん)
こんなところで
なにやってんのか
聞いてんの
花凜(かりん)
花凜(かりん)
口悪いし、無愛想っ!)
花凜(かりん)
私…迷い込んじゃいまして
この森(?)に
凛(りん)
凛(りん)
花凜(かりん)
凛(りん)
行けば帰れるから
花凜(かりん)
ございますっ!
花凜(かりん)
凛(りん)
バンッ
花凜(かりん)
私はまたコケた
凛(りん)
花凜(かりん)
ここ、よく滑るし
急に「待て」って
言われたらそりゃ
コケますよ
凛(りん)
言いてぇのか?
花凜(かりん)
なんでもありませんー!
す、すごい 残酷で冷たくて鋭い 目つき まるで恨まれてるんじゃ ないかと錯覚するほど…
凛(りん)
ちゅ
花凜(かりん)
はうぅぅえぇぇぇぇ!!?
い、今!キスされた!?
花凜(かりん)
あんた!キスしてんじゃ…な…いわ……よ……
花凜(かりん)
き、きえたぁぁぁぁ!?
うそうそうそうそ!? 今!いたよねっ!? た、たしか…りん って言ってたな