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1件
わー! すごい続き気になります! 待ってます~!!!
ことね
ことね
ことね
ことね
ことね
ことね
黄瀬 あきら
緑野 ぷり
あきらくんは震えた声で言った
俺はその瞬間だけ
時が止まったように感じた
信じられへんかった
君と俺が同じような境遇やなんて
あきらくんの病気は
いつか治るものやと
勝手に思い込んどった
俺よりも先に
あきらくんが逝ってしまうなんて
君がいるから生きられたのに
君がいなくなったら意味が無い
緑野 ぷり
俺はか弱い小さな声しか出せなかった
きっと、
君がいなくなったら俺は、
生きる意味もなくなって
自殺するんやろう
そんな未来を思い浮かべる
黄瀬 あきら
静かになった空間で
あきらくんが口を開いた
黄瀬 あきら
黄瀬 あきら
黄瀬 あきら
黄瀬 あきら
黄瀬 あきら
黄瀬 あきら
あきらくんはまた偽った顔で笑い
だけど心ではまだ
自分の未来を諦めとらんくて
たとえ重い病気でも
長く生きられないと分かっとっても
"生きたい"と思える君が
とても輝いて見えた
そんな君に比べて俺は
余命1年と宣告された時からずっと
"死にたい"
"消えたい"
ばかり思って
なんて情けないんやろ
緑野 ぷり
緑野 ぷり
緑野 ぷり
俺はあきらくんの手にそっと
自分の手を重ねた
細くて、冷たくて
強く握ってしまったら
崩れそうな君の手。
そんな君の手やけど
俺の人生をかけて
あと一年の人生を君と過ごしてみても
良いんかもしれんと思った
黄瀬 あきら
あきらくんは照れながら笑い
そう言った
黄瀬 あきら
緑野 ぷり
黄瀬 あきら
緑野 ぷり
緑野 ぷり
黄瀬 あきら
黄瀬 あきら
そんな話をしている間も
君の余命のことを考えてしもて
こんな元気で
太陽のように笑う君が
あと半年しか生きられへんやなんて
そう思うと胸が締め付けられた
放課後
村崎 まぜ太
バッグを背負って帰ろうとしたとき
後ろからまぜ太に呼び止められた
村崎 まぜ太
村崎 まぜ太
まぜ太が不満気に言った
緑野 ぷり
緑野 ぷり
最近はあきらくん__
あっきぃに会いに行ってばかりで
まぜ太とはあまり遊べてへんかった
村崎 まぜ太
緑野 ぷり
村崎 まぜ太
結局、放課後は
まぜ太とゲーセンに行くことになった
俺は得意で何個も取れとった
その隣ではまぜ太が財布を覗きながら
村崎 まぜ太
俺にそう文句を言うてきた
緑野 ぷり
村崎 まぜ太
俺はそう話しながら
ゲーセンで取れた
からあげのぬいぐるみを見ながら
あっきぃにプレゼントしよう
そう考えとった
今日は朝からずっと暑かったせいか
まぜ太が
村崎 まぜ太
と言ったから
俺とまぜ太はアイスの自販機に
足を急いだ
出てきたアイスを受け取り
近くのソファに座って食べようとした時
手が震え
力が入らなくなり、
アイスを床に落としてしまった
前にいたまぜ太が振り向き、
村崎 まぜ太
答えようとしたがすぐに
立ってられへんほどのめまいがし
その場に座り込んでしもた
緑野 ぷり
俺はここで死ぬんか
いっそのこと
あっきぃに思いを伝えれば良かった
まぜ太に余命のことを正直に
話せば良かった
そんな後悔が頭をよぎる
そのうち息も苦しなってきて
緑野 ぷり
そこで俺は意識が飛んだ
何時間だったのだろうか
緑野 ぷり
目を覚ますと
自分の部屋じゃないことが
すぐに分かった
真っ白な天井に
消毒液の匂い
腕には点滴が繋がれとる
病院
と理解するまでに時間がかかった
俺はここに来るまでの出来事を思い出し
血の気が引いた
まぜ太にはずっと隠してきたはずやのに
俺があの日倒れてもうたから
まぜ太は感付いて
きっとバレてしまうやろう
また家族みたいに
気い使われるんか
想像しただけで嫌気がさす
まだ少しだけ
頭がズキズキ痛んだから
俺は寝ることにした
緑野 ぷり
次に目を覚ました時
窓から射し込む光から
朝から昼やろうと予想した
するとすぐ隣から
母さんの声が聞こえた
母
父さんも母さんも
目に涙を浮かべながら
こっちの方を見とった
母さんは俺の手を握りながら
母
と言うとり
父さんは目頭を抑えながら
泣いとった
人はそこまで泣けるんかと思うほど
2人は泣いとった
その後は医者と難しい話をしとり、
俺は耳で聞き流すだけにしとった
でも聞きたない言葉が
医者の口から漏れた
医者
俺は倒れたことを心底恨んだ
あいにくここはあっきぃと同じ病院や
もし鉢合わせてしもたら
言い訳が出来へん
俺の病気のことを知ったらあっきぃは
きっと落ち込むやろう
あっきぃの落ち込む顔が想像できる
そんな顔は絶対させたくない
俺があっきぃを守るって決めたんやから
あっきぃには少しでも長く
生きていて欲しいから
隠していたのに
バレてしもたらあっきぃは守れん
俺が退院するまでの2週間
俺は絶対に隠し通すと
心で決めた
ことね
ことね
ことね
ことね