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2 - 遊園地デート シン×湊さんver ※柊くん記憶喪失編 後編とリンクしているお話

♥

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2024年02月15日

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お化け屋敷を出て

英たちと別れた後

シン

……湊さんはここで休んでてください。

シン

俺、飲み物買ってくるんで。

湊さん

……ありがとな、シン。

シン

水です。どうぞ。(買ってきたペットボトルを湊さんに差し出す)

湊さん

……ありがとな。

湊さん

ごくごくごく(シンが買ってきてくれた水を飲む)

湊さん

……なぁ、シン

湊さん

何でよりにもよって

湊さん

お化け屋敷に行こうなんて言ったんだ?

湊さん

俺がああいうの苦手なの知ってるだろ、お前

シン

……また湊さんとこの遊園地に来られたから

シン

この前のリベンジがしたいって思っていたんです。

湊さん

……リベンジ?

シン

前に来たときは、俺のせいで

シン

あんまり楽しめなかったと思うから。

シン

……今日は、楽しい思い出で上書きできたらなって。

シン

なのに、

シン

英たちのことばっかり気にして

シン

……俺のこと全然見てくれないから。

シン

……こうなるって分かってて

シン

わざと言いました。

シン

……すみません。(しゅんとした様子で)

湊さん

……俺こそ、悪かったな。

湊さん

……せっかく、お前と2人で遊園地に来てるのに

湊さん

……明日香たちのことばかり気にして。

湊さん

……で、お前はどこに行きたいんだ?

シン

俺は、メリーゴーランドと

シン

コーヒーカップ、

シン

あとやっぱり

シン

観覧車に乗りたいです!

湊さん

じゃあ、とりあえずメリーゴーランドから行くか?

シン

いえ、俺が行きたいところは後でいいです。

湊さん

えっ?

シン

ここに来たのは、

シン

英たちが気になるからですよね。

シン

だから、

シン

もう少し2人の様子を見届けてからでいいです。

湊さん

……お前はほんとうにそれでいいのか?

シン

はい、その方が俺との遊園地デート

シン

楽しんでもらえそうだから。

湊さん

……ありがとな、シン。

シン

いえ。

シン

2人は向こうにあるベンチにいましたよ。

シン

行きましょう、湊さん。

湊さん

……あぁ。

それから

2人の様子を見届けて

シン

……2人ともうまくいったみたいでよかったですね、湊さん。

湊さん

……あぁ、シンも付き合ってくれてありがとな。

シン

これで憂いもなくなったことですし、

シン

俺たちも遊園地デート楽しみましょう?

湊さん

……そうだな。

シン

……とりあえず、ここから一番近い

シン

コーヒーカップに行きたいです。

湊さん

おう、分かった。

コーヒーカップにて

カシャッ……カシャッカシャッ

湊さん

……お前、また

シン

コーヒーカップを回す湊さんは、

シン

遊園地でしか見られない特別な湊さんなんです。

シン

撮るに決まってるじゃないですか!

湊さん

……

湊さん

……もういいだろ?お前も回すの手伝えよ。

シン

……もう少しだけ、あと何枚か撮らせてください。

カシャッ……カシャッ

続いて

メリーゴーランドにて

湊さん

子供連れならまだしも、

湊さん

……こんな可愛い馬に

湊さん

アラサーの俺が乗ってるの

湊さん

……恥ずかしすぎんだろ。

シン

そんなことありません!

シン

湊さんはただのアラサーじゃなくて

シン

可愛いアラサーです。

シン

可愛いお馬さんに乗っていても、

シン

何にも恥ずかしくありません!

湊さん

……お前はほんと話にならねぇな。

湊さん

……じゃあ、お前も乗れよ

シン

もちろんです!

シン

可愛い湊さんをより間近で撮りたいので。

湊さん

……ほんとブレねぇな、お前は。

カシャッ……カシャッ

シャッター音が聞こえなくなり

湊さん

(……あいつにしては撮る枚数が少ないな)

湊さん

(もう、写真は満足したのか?)

そう思い

後ろを振り返ってみると

俺にスマホを向けているシンの姿が

視界に入ってきて

湊さん

……お前、まさか

シン

はい!動画です。

シン

今日の可愛すぎる湊さんを

シン

余すところなく

シン

完璧な状態で残しておくには

シン

写真だけでは難しくて。

シン

だから、動画も撮りたいなって。

シン

そろそろ、こっち向いてくださいって

シン

言おうと思ってたところなんで

シン

ナイスタイミングです、湊さん!

湊さん

ナイスタイミングです!じゃねぇよ

湊さん

こんなしょうもない動画撮ってんじゃねぇ

湊さん

さっさと消せ!

シン

嫌です!

シン

可愛いので永久保存です。

メリーゴーランド終了後

湊さん

(……結局あれから)

湊さん

(……メリーゴーランドが止まるまで撮りやがって)

シン

楽しかったですね、湊さん。

シン

メリーゴーランド。(笑顔で)

湊さん

……

湊さん

……で

湊さん

あとお前が行きたいのは観覧車だっけ?

シン

無視、無視ですか湊さん。

シン

楽しかったですよね、ね湊さん。

湊さん

……

シン

答えてくださいよ。

湊さん

……お前が楽しかったんなら、

湊さん

よかったんじゃねぇの。

シン

良くないです。

シン

俺は湊さんにも楽しんでもらいたいんで。

湊さん

……だったら

湊さん

……写真とか動画とかあんまり撮んなよ。

湊さん

……無駄に疲れんだろうが。

シン

嫌です。

湊さん

何でだよ。

シン

湊さんが可愛すぎるから。

湊さん

はっ?

シン

こんな特別な瞬間を写真に撮らないなんて

シン

俺にはできません!

湊さん

……お前なぁ。

湊さん

……そういえば、

湊さん

この前来た時も観覧車乗ったよな。

シン

……そうですね。

シン

でもあのときは、できなかったんで。

湊さん

……できなかった?

シン

……観覧車が頂上に来たときに

シン

……キスできなかったんで。

湊さん

はっ?

湊さん

お前こんなとこで何言ってんだ。

シン

観覧車には有名なジンクスがあるじゃないですか。

湊さん

……観覧車の頂上でキスすると(目をさまよわせながら)

湊さん

……絶対別れないってやつか。

シン

はい。

シン

湊さんと一生一緒にいられる確率が

シン

0.1%でも上がるなら

シン

俺は願掛けだろうとジンクスだろうと

シン

何でもやりたいんです!

シン

……それに、

シン

……観覧車の中なら2人っきりだし

シン

頂上なら誰にも見られませんよ。

湊さん

……

シン

……ダメですか?(うるうるとした瞳で見つめながら)

湊さん

……だめとは言ってねぇだろ。(シンから目をそらしながら)

湊さん

……ほら、行くぞ。

シン

クスッ

シン

はい、湊さん!

湊さん

(……ジンクスなんかに頼らなくても俺は)

湊さん

(……お前と一生一緒にいたいって思ってるよ)

観覧車頂上付近にて

シン

……湊さん、もう少しで頂上ですね。

湊さん

……そうだな。

シン

頂上に着いたら

シン

何をするか覚えてますか?

湊さん

……いちいち確認すんじゃねぇ。

チュッ

湊さん

……これで満足か。(そっぽを向きながら)

シン

……湊さん!

シン

もう1回、もう1回お願いします!

湊さん

……むり。

湊さん

……もう頂上過ぎたから。

シン

じゃあ、もう1回乗りましょう!

湊さん

……いや。

湊さん

……今日はもう観覧車には乗りません!

シン

何でですか!

湊さん

何ででも!

湊さん

(……そんな期待されてる状況で)

湊さん

(……俺からなんて)

湊さん

(……できるわけねぇだろ。)

湊さん

(……シンのばか)

湊さん

……そんなに乗りたければ、

湊さん

……また来ればいいだろ。

湊さん

……遊園地。

シン

約束ですよ、湊さん!

湊さん

……あぁ、お前が行きたいって言うなら

湊さん

……連れてってやるよ、

湊さん

……何度でも。(シンから目をそらしながら)

シン

……また来ましょうね、遊園地。

シン

……明日にでも。

湊さん

はっ?

湊さん

明日はさすがに早すぎんだろ!

シン

俺が行きたいなら

シン

連れてってくれるんじゃなかったんですか。

シン

……湊さんの嘘つき。

湊さん

お前、もう少しスパンを考えろ。

シン

クスッ

シン

嘘ですよ。

シン

……今日は湊さんと遊園地に来れて嬉しかったです。

湊さん

……あぁ、俺も。

シン

……これからはもっと

シン

いろんなところに2人で行きましょうね。湊さん。

湊さん

……そうだな。

湊さん

(……さっきはごまかしちまったけど)

湊さん

(……ほんとうは俺も楽しかったよ)

湊さん

(……あのとき違って、)

湊さん

(……お前の笑顔がたくさん見られて)

湊さん

(……またお前とこんな風に過ごせて)

湊さん

(……奇跡みたいだなって思ってる)

湊さん

(……ありがとな、俺のこと思い出してくれて)

シン

……湊さん?

シン

……泣いてるんですか?(湊さんの顔を覗き込む)

湊さん

……な、泣いてねぇよ。(そっぽを向く)

湊さん

……ほら、帰るぞ。

シン

はい、湊さん。

湊さん

(……俺は今すごく幸せだよ)

湊さん

(……これからもいろんな思い出)

湊さん

(……作っていこうな、シン)

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