放課後
部活の更衣室はやけに冬とは思えない程熱気が充満していた
きりやん
まぁ それもそうだ
俺の所属しているサッカー部は この学校で1位2位の人気を誇っている
それに前期生の功績も相まって部員数だけでは学校で1番多いだろう
その為 この更衣室も部着に着替える生徒でごった返していた
きりやん
きりやん
人口密度の高い個室は色々な声が四方八方から聞こえてくる
その為コイツも声が聞き取りづらいのだろう
きりやん
今のは聞こえたんか
きりやん
きりやん
そんな茶番をしながら俺はシャツのボタンを外して行く
コイツもハハっと笑いながらろっかーの中からサッカーシューズを取り出した
きりやん
きりやん
きりやん
コイツは口を大きく開け盛大に笑った
コイツは何かを訪ねようと口を開いたが 突然それを辞めふざけ口調も消え去り 素の声が漏れる
きりやん
きりやん
俺は思わず聞き返してしまった
きりやん
コイツは首を傾げながら半笑いで俺に言う
きりやん
まぁこんな暑苦しい真夏のような個室には虫の1匹くらい居るだろう
でも冬なのに蚊に刺されるなんて そんな低確率な事.....
........
あ、
きりやん
チラッ
俺は更衣室内を見回した
きんとき
すると 混雑している部員達の隙間から 彼の横顔がチラッと見えた
あいつ......
きんとき
きりやん
きんとき
俺がジト目で睨んでいると 彼はその視線に気づいたのか、そのせいで視線が鉢合ってしまった
きりやん
俺が 目線が合い戸惑いの汗を流していると
きんとき
彼は自分の首元を指さし トントンッと強調するように軽く叩いて見せた
きんとき
そして再び俺の方へ視線を戻し
ニタァっと悪い顔で笑った
きりやん
俺は思わず脳がフリーズした
だが直ぐに彼の言いたい事は分かった
きりやん
俺は急いで首元の赤い点々を手で覆い隠す
どんどん顔には熱が上がり 抑えている首も熱くなっていく
俺は昨日の夜を思い出し 更に恥ずかしさで下を俯いた
きりやん
きりやん
俺は耳までを火照らせ 彼の方を再び睨む
きんとき
彼は 「おーw怖いw」と笑いながら口パクした
反省の意は全く持ってないようだ
そして満足したのか彼は手をヒラリと此方に振って颯爽と更衣室から出て行った
きりやん
痕は付けんなって何回も言ったのに
と思い俺は彼への不満を小声に出した
きりやん
きりやん
後で絶対許さないからな
きんときめ。
きりやん
きりやん
と脳内で呟きながら 俺はさっさと着替え、コートへと移動した
コメント
25件
これ読み直して改めてきんさんのかっこよさ×えッッッッッッッッッッ×ウインクにぶっ殺 されますた
わぁーーーーー。 頭がドーンってなって、ギューッてなって、最高です。(語彙力)
いや〜どの話も最高です👏✨てか、イラストうますぎません!?画力ください!!w