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はげしすぎないのが好きなんですよ!!さいこうです❕
酒弱いサノスほんま好きです😇💕 お持ち帰りされるの最高すぎた😸💕💕💕💕
やばい最高すぎる♡♡続きがでるなら楽しみです!
ゲームを途中でやめ、 借金を払いきったふたりの話。 サノスが酒よわだったりナムギュが変態さん。 なんでも大丈夫な人のみ 4回タップしてください🙇🏻♀️✨
クラブは前より繁盛していた。 散々金のない俺にも良くしてくれる先輩ばかりで、あのゲームが終わってふとクラブに戻ると凄く喜んでくれた。 なぜ。 聞くとどうやら俺がいる時は客の入りがいいらしい。 あまりこの人生の中で顔を褒められたことは無いがいざそう言われると嬉しいもので。 いつものようにシフトを終え ふぅと息をつくとなんだか帰るのは物足りない気分になってきた。 「...バーでも行くか」 ゆるりと方向転換、 久しぶりなので随分気分が上がる。 ーー カラン.... 「とりあえずフレンチ」 「かしこまりました」 付き合いですっかり慣れてしまった自分になんとも言えない気持ちになるが、やはりこの雰囲気は好きだ。 いつもは誰かしら先住がいるが... 「随分端で飲んでるな...」 目配せをすれば一番端で何やら紫色の短髪が揺れている。 あれ... 「アニキ?」 やけに縮こまった肩を見ていると少し懐かしい気分にもなる。 あー多分そうだよな、お忍びで来てんのかなとか、少しちょっかいをかけたくなった。 「どうぞ」 「同じモンあの人に」 「...かしこまりました」 さぁ、どう行こうか。 とりあえず久しぶりだし軽く挨拶と連絡先交換、くらいに思っている。 善(?)は急げ。 バーテンダーが作り終わったのを見計らってサノスの横の席に移動した。 「あちらのお客様からです」 「...あ゛...?誰、だよ...」 「オレです、ナムギュ。覚えてます?」 「...あぁ、...ナムス、」 ナムギュ、なんだが。 存在を覚えられてるだけマシか。 随分ニコニコと話しかけてしまったかもしれない。 見るからに酔いまくっているが、手元に目をやれば少し不思議な光景が拡がっていた。 「シー・ブリーズ?随分カワイイもん飲んでますね。」 爽やかなピンク色。 炭酸のシュワシュワとした音が気分を上げてくれる。 この酒は度数がかなり低いもので、正直アニキが飲んでいるとは思えなかった。 「酒、よえーのおれ すぐ気分悪くなるけど、これはちょっとずつ飲める」 「!へぇ」 知らなかった。 しかしそれにしても酔い過ぎではないか。バーテンダーに目で訴えると「それでまだ2杯目です」とだけ言ってきた。 嘘だろ。 「クスリもわすれたし、 帰ろうにもどっかでたおれそうだから」 「そっすか...ま、とりあえず駄弁りません?このフレンチカクテルならアニキも飲めると思いますよ...」 嘘。 いやまぁ普通なら飲めるんだけど、 シー・ブリーズ2杯でベロベロになるアニキにはきついと思う。 しかしそれが狙いだった。 「ね、どーぞ」 「...んぅ、」 渡されたフレンチをやや強制的にサノスの口に流し込むと、特に嫌がる様子もなく飲んでくれた。 横から見る喉仏が揺れる度になんだか少しムラつく。 あれ、俺別にゲイとかじゃないはずなんだけど。 「...っんぐ、もう、いい」 「あともうちょいでイッキできそうだったのにー」 「...おいしい、これ」 「でしょ」 飲み込みきれなかったカクテルが口から流れ落ちるのを見ているとイケナイことをしているように思えてきた。 てかたぶん、している。 世界的な天才ラッパーを目の前でどろどろにしているこの事実が、俺の中の何かを疼かせた。 何を思ったんだろうな。 なんかこの雰囲気、流せそうだなんて。 「アニキ、もうこんな状態じゃ帰れないでしょ?ね、俺の家泊まりますか〜...?」 「んぅん、そうぁな...つれてけ...」 ...まさか通るとは。 わかりましたと笑顔を浮かべつつ心の中でガッツポーズをする。 アニキの分まで支払いを済ませて、本人の腕を担ぐとバーテンダーに耳打ちされた。 「ほどほどにして下さいよ。」 「...おう」 バレてる。やっぱりコイツは鋭かった。