高校1年の夏休み
朋香と2人で海に遊びに来ていた時、それは起こった。
朋香
...!雅代!
雅代
?
ザシュッ
雅代
!朋香
雅代
え、腕が...
通り魔
殺してやる!ここにいる奴ら全員!
通行人
キャー!
朋香
...まさ...
雅代
朋香...朋香!
ザシュッ
景政
有朋!有朋何してんだよ...なんで俺なんか庇って...!
有朋
景...政...ごめん
景政
喋らなくていい!早く止血を...っ
有朋
ずっと...好きだった
景政
え...
景政
有朋...有朋、なぁ目開けろよ
景政
待って...
景政
まだ...
お礼も、言ってないのに
雅代
いやぁっ!!
雅代
何...今の...
記憶...誰かの...?
いや、前世の...
雅代
!朋香お願い死なないで、朋香、
朋香
好き...だよ...
雅代
嫌だ、待って朋香!置いていかないでよ、ねぇ!
救急隊員
すみません、怪我人を運びますので
雅代
朋香待って、お願い嫌だ、また置いていくの...ねぇ...
雅代
朋香ごめんなさい。ほんとに、私のせいで
朋香
私が助けたくて助けたんだから!雅代の為なら腕の1本や2本どうでもいいのよ。
雅代
本当にごめんなさい...
朋香
気にしないでよ...せっかく助けたのにそんな顔されたくないわ...ね?
雅代
うん。ありがとう朋香!
朋香
うん。
好きって言った事、覚えてなさそう...
雅代
今日はもう帰るね、また来る!
朋香
ん、ありがとう。
パタン
朋香
私が生きてる事に喜んでる
朋香
腕が無くなった事、もっと焦るかと思ったのに
朋香
ねぇ
朋香
もしかして覚えてるんじゃない?
朋香
景政