テラーノベル
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ゆめ🫧(元こと)
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私に残された寿命は、もう、2週間を切ろうとしていた
日に日に薄れていく意識と、思うように動かなくなっていく身体
白い病室のベッドの上で、私は残された僅かな時間の中で、ある「決心」をしていた
同じ頃、シェアハウスのリビング
じゃぱぱは、投稿したばかりのホヤホヤの最新動画のコメント欄を、パソコンの画面でチェックしていた
japapa
japapa
じゃぱぱが小さく微笑む
どぬくの個人配信だけでなく、他のメンバーの個人配信やからぴちのメインチャンネルにも毎回欠かさず温かい言葉をくれる、あの『大好きです!』のアカウントだった
けれど、じゃぱぱがそのまま画面をスクロールして読み進めていくと、そのリスナーから、いつもとは明らかに雰囲気の違う、長いメッセージが届いているのが目に留まった
『いつも、楽しい動画をありがとうございます! これからもずっと応援したかったんですが、残念ながらそれが叶わないのが現実らしいです……w』
japapa
じゃぱぱの指先が止まる
文章は、淡々とした、けれど酷く切ない言葉で続けられていた
『実は私は不治の病にかかり、寿命がもう残り2週間を切っていて、体も思うように動かなくなってきています。 なので、最後に私の大好きな動画、「笑ったら爆破するマインクラフト」をやってほしいです! 』
『あの動画は、悲しい時や辛い時に見ると、みなさんの面白い会話でそんなのが全て吹き飛んでしまう、そんな動画です。 最後にその動画を見て、笑って逝けたらなと思っています。 リクエスト、通ってくれたら嬉しいです』
japapa
じゃぱぱは画面を見つめたまま、息を呑んだ
いつも自分たちの活動を誰よりも応援し、心の支えになってくれていた大切なリスナーが、今、命の灯火が消えかける暗闇の中にいる
じゃぱぱはすぐにパソコンを抱え、リビングにいるメンバーたちの元へと走った
japapa
じゃぱぱが差し出した画面を、もふ、たっつん、ゆあんくん、どぬく、そして女子組のえとやるなが覗き込む
一通り読み終えると、リビングには言葉にならない静寂が広がった
tattunn
tattunn
たっつんが、少し鼻声を交じらせながら真っ先に声をあげた
uri
とうりが優しく微笑む
あの話題の時はあれほど険悪だったリビングの空気が、今は一人のファンのために、かつての温かいからぴちの空気に戻っていた
japapa
じゃぱぱの力強い掛け声に、メンバー全員が「おー!」と拳を突き上げた
一刻も早く、あの優しいリスナーに最高の笑顔を届けるために
彼らはカメラを回し、全力の動画作りへと取り掛かった
画面の向こうで、自分たちが一生懸命に作っている動画の主が、かつて自分たちの隣で笑っていた「のあ」であることなど、誰一人気づかないまま
深夜の白い病室
私は、スマートフォンを静かに閉じた後、ベッドの上でぽつりと天井を見つめていた
noa
noa
少しだけ、わがままを言ってしまった後悔と、それでも最後にもう一度だけみんなの、あの賑やかな笑い声に包まれたいという本心が、私の胸の中で小さく揺れていた
ガラガラ、と静かに扉が開き、夜間の見回りに来た看護師が入ってきた
その看護師は、私のベッドの横にしゃがみ込むと、優しくその細い手を握った
この看護師は、私がかつて『カラフルピーチ』のメンバーであり、あの輝く場所にいたことをすべて知っている、唯一の理解者だった
看護師
看護師
切なそうに、胸を痛めるように問いかける看護師に、のあは、白く色褪せてしまった顔で優しく微笑み、静かに首を振った
noa
noa
私は、胸元に置いたメンバーの集合写真をそっと愛おしそうに撫でる
noa
noa
noa
みんなには、自分の死で泣いてほしくない
私を忘れて、笑顔で前を向いていてほしい
noa
それが、私が1ヶ月前に涙を流して決意した、最後のプライドだった
私は看護師に「大丈夫ですよ」と伝えるように微笑むと、身体の重みに身を任せるように、ゆっくりとベッドの中へと倒れ込んだ
安心したように、スウスウと静かな寝息を立てて、深い眠りへと落ちていく彼女
その枕元では、彼女に残された最後の願いを叶えるために、からぴちのメンバーたちが寝る間も惜しんで、全力で動画を作り続けていた
みんなの距離は、同じ街の中にありながら、世界の果てよりも遠くすれ違ったまま
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毎回毎回神作

