ピーンポーン
宅配便かな?
何か頼んだ覚えないんだけどな
もしかしたらお母さんから何か送られてきたのかも
奈那美
はーい
三途
( ・∀・)ノよっ
三途
っておいおいドア閉めんなよ
奈那美
いやあのなんでまた来たんですか?
そこに前酔っ払って私の家の玄関の前に眠っていた男がいた
ドアを閉めようと思ったら力が強くて閉めることが出来ない
奈那美
あの力弱めて貰えませんかね?
奈那美
閉めたいんですけど
三途
まぁそんなこと言うなよ
三途
この前の詫びを持ってきただけだから
紙袋を渡された
その紙袋は某高級チョコレートの店のものだった
私の好きやつだ
たまたまだけどすごい偶然
目をぱちぱちさせていると
三途
どうした?チョコレート嫌いだったか?
奈那美
いやいや違います
奈那美
私チョコ好きなんで
奈那美
ありがとうございます
こんなもの貰ってしまったしお茶でもご馳走しようか
私の家にそんな高価なお茶なんて無いのだが
奈那美
お茶でも飲みますか?
するとその男は長いまつ毛をバサバサさせて
パチパチと目を開いた
奈那美
いえ別に嫌なら全然いいんですけど
奈那美
迷惑だったみたいですね
奈那美
すいませんでしゃばって
三途
違うけど
三途
別にびっくりしただけ
三途
1杯だけ飲むわ
奈那美
別に無理して
三途
無理なんてしてねぇよ
三途
暇だったから丁度いいだけ
暇なら彼女のところでもいけばいいのに
彼女いるか知らないけど
この顔だったら運命の相手ぐらいいるだろうに
まあ性格に難があるのかもしれないけど