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YUKARI
コメント
1件
ああ、もうね、アルが「遅い」って言ったところでガチで胸がギュッてなったわ。待ってたんだなって伝わってくるし、プリンでちょっと機嫌直すとこも可愛すぎる。素直じゃないけど手は止まらないアル、最高。日常の空気感がめっちゃリアルでじんわり来た。
翌朝ーーーー
佐藤 聡
佐藤 聡
オレは財布とエコバッグを 手に取り靴を履いた。
佐藤 聡
佐藤 聡
佐藤 聡
アル
アルはソファーに座りながら 本を読んでいた。
佐藤 聡
アルは本へ落としていた視線を上げて オレに視線を合わせた。
アル
佐藤 聡
佐藤 聡
佐藤 聡
アル
佐藤 聡
オレは苦笑いを浮かべた。
佐藤 聡
ドアを開けたオレは振り返る。
佐藤 聡
アル
オレはそのまま家を後にしたーーー
扉が閉まる音が静かに部屋へ響いた。
アル
俺は再び本へ 視線を落とした。
この世界の文字は まだ完全には読み慣れない。
それでも 時間を潰すには十分だった。
アル
一ページ
二ページ
三ページ
ゆっくりと文字を追う。
アル
何故か内容は一つも入って来ない。
アル
本を閉じる。
アル
ふと、壁に掛かっている時計に目をやる。
だが、聡が家から出て まだ五分も経っていない。
アル
俺はソファーから立ち上がり 聡がコレクションしていると言っていた アンティーク雑貨と言うものを 眺めていた。
ふと、奇妙な形をしたガラス細工に目が止まる。
アル
この世界の工芸品には見えない。
見たことのないその形に興味を持ち そのガラス細工を持ち上げた。
アル
歪な形をしていて ひっくり返すと 砂が落ちて行く仕組みだ。
だが、これをどうやって使うのか 全くもって、見当もつかない。
アル
俺はガラス細工を元に戻し もう一度時計へ目をやる。
アル
アル
俺はもう一度ソファーへ座った。
目を閉じて時間が経つのを ジッと待っていた。
アル
しばらく経ち 目を開ければ時計へと目をやる。
アル
もう一度目を閉じる。 腕を組み、 静かに時間が過ぎるのを待った。
どれほど時間が経っただろう。
アル
俺はもう一度時計に目をやろうと 目を開けた。
ガチャっーーーー
佐藤 聡
靴を脱いで急いで中へ入る。
佐藤 聡
佐藤 聡
ソファーから立ち上がったアルが、 こちらを見ていた。
本を読んでいると 思っていたオレは、 少しだけ驚いた。
佐藤 聡
佐藤 聡
アル
アル
佐藤 聡
佐藤 聡
佐藤 聡
アル
オレは苦笑いをし、 何故か不機嫌そうなアルに 首を傾げた。
佐藤 聡
佐藤 聡
佐藤 聡
佐藤 聡
アル
アルの声がいつもより低く聞こえた。
佐藤 聡
佐藤 聡
アル
佐藤 聡
佐藤 聡
アル
佐藤 聡
佐藤 聡
アル
佐藤 聡
オレはそんなアルを 不思議に思いながら キッチンへと向かった。
佐藤 聡
佐藤 聡
オレは先ほど買ってきた袋から ある物を取り出した。
佐藤 聡
アル
佐藤 聡
佐藤 聡
アル
アルはプリンに興味を示し キッチンへと来た。
佐藤 聡
佐藤 聡
プリンをアルの前へ出した。
アル
アルは差し出された容器を手に持ち ジーッと眺めていた。
佐藤 聡
佐藤 聡
佐藤 聡
ぷるんっ
佐藤 聡
佐藤 聡
佐藤 聡
アル
佐藤 聡
アル
佐藤 聡
オレはスプーンとプリンを アルの方へ置いた。
佐藤 聡
アル
アルはスプーンを手に取り プリンをツンツンとしていた。
夢中でプリンと 向き合うアルを見て、 オレは思わず笑みを浮かべた。
アル
スプーンで一欠片すくい アルは口の中へ入れた。
佐藤 聡
佐藤 聡
味わって食べるアルを見つめた。
アル
アル
アル
佐藤 聡
佐藤 聡
佐藤 聡
アルは表情一つ変えなかった。
アル
アル
佐藤 聡
佐藤 聡
オレもプリンを一口食べる。
佐藤 聡
アル
アルは何も言わなかった。
けれど、 気付けばもう一口プリンを食べていた。
佐藤 聡
佐藤 聡
佐藤 聡
アル
即答だった。
だが、プリンを食べる手は 止まらない。
佐藤 聡
佐藤 聡
オレはもう一口プリンを食べた。
窓の外から吹く風が心地良い、 何気ない昼下がり。
けれど、アルと過ごす何気ないこの時間が 不思議と嫌ではなかったーーーー
第十二話 ー終ー