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コメント
5件
あまって過去一レベルで好きなんだけどおおおおおおおああああああ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟねぇ何この神作.ᐟ.ᐣ.ᐟ.ᐣゆあ.ᐟ.ᐣ.ᐟ.ᐣ○んだよ.ᐟ.ᐣ.ᐟ.ᐣてぇてぇ.ᐟ.ᐣ.ᐟ.ᐣえぐすぎる…、破壊力💢作品、1番好きかも…🫣🫣辞めないでよぉ😭😭😭てか次回も書いてくれるって天使ですか.ᐣ.ᐣ…へ.ᐣ.ᐣ
やっとだぁぁぁあ!!!熱治ったよぉぉおお!!実は、私.....コロナかかってまして⭐︎ずっと寝込みっぱなしでスマホなんて触れなくて.....投稿遅れましたぁぁ🥺🥺急いで本日書いたのです!辞めてないから安心してね✌️✌️まあ、治ったと言っても喉めっちゃ腫れてるんですが。多分、心配かけてごめんちゃい!🙏 次回→もう、行っちゃいます!!!
朝、グランドに並んだ瞬間から、ずっとそわそわしている人がいた
走り出す準備運動をしながらも、何故か視線は私の方ばかり
桃
視線の正体はya君
赤
桃
赤
赤
そう言いながらキラキラ目を輝かせているya君
なんなの.......めっちゃ可愛いんだけど
その気合い、私向けに向けてくれてるのかな?
第一種目、リレー選手の方は準備をしてください
早速始まりのアナウンスが入った
最初の競技はリレー
ya君はチームのアンカー
整列した瞬間から女子のざわつきが凄かった
みんなジロジロ彼を見ながら歓声を上げている
.......
分かる
分かる気もする......けどっ!
そんなの認めたくない自分も何処かに居る
かっこいいか可愛いか
そんな謎の張り合いを心の中でしながら
私は応援席の列からじっと見てた
スタートの合図とともに第一走者が走り出して
そこから次々とバトンが渡っていく
赤、青、白どのチームも僅差で
応援席が盛り上がる中
いよいよ最後のバトンがya君へと渡った
その瞬間、彼の全身が一気にスイッチ入るのが分かった
ぐんぐん追い抜いて、弾けるように走る
風を切って、地面を蹴って
ゴールテープを切った瞬間、ya君は息を弾ませながら
まっすぐ___私の方を見た。
桃
無意識に口から漏れてた。
あんなに僅差だったのに最後で一気に距離を広げて
誰より速かった。誰より目立ってた
でも、彼が見てたのは、きっと私だけで――
それが、すごく、ずるい
次はタイフーン
4人で長い棒を持って、ぐるぐる回って走るあの競技
私はクラス女子チームに混ざって出場。
棒の端っこを持って、スタートの合図を待ってると――
視線の先で、ya君がこっちをじーっと見てた。
目が合ったら、笑って手を振ってくる
赤
桃
ちょっと恥ずかしくて、でも心臓の奥があったかくなる
なんだろう、でも彼に見られてると、すごく勇気が出る
合図と同時に、回り始める
ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる。
タイミング合わせるの難しいのに、 なんか今日は、空気が合ってる
せーの!
チームの子たちと息ぴったりで走り出す
風を切る音、応援の声、体が重なって一体になるあの感じ――
桃
ゴールした瞬間、軽く手を振ってみる
そしたら、ya君がグッと親指を立ててくれた
なんでだろう
さっきのリレーより、嬉しいかもしれない。
......けど
その後が、ちょっと最悪だった
綱引き。
勝負は一瞬で決まった
相手チームの力に押されて、バランスを崩した私は___
転んだ。
ごろん、ごろん、ってみっともない音を立てて、砂まみれ
反対側のロープがぐいっと引かれて、敗北が決定した
.
ざわざわ、ひそひそ
ちゃんと聞こえてるって、気づいてないふりしてるだけなのに
自分でも悔しかった。
すぐにでも謝りたかった
でもそれより、みんなの空気が冷たくて、泣きそうになった
その時――
すぐ近くに、あの声がした。
振り向いたら、彼が立っていた
赤
赤
ya君の声は、怒ってた。
でもそれより、私を見たときの顔が......
なんか、悲しそうだった。
赤
その声に、泣くつもりなかったのに、ちょっと涙が出そうになった
桃
赤
赤
ぽん、と砂を払ってくれて
手を引いて、立たせてくれたその手は、ちゃんとあったかかった
赤
ラスト、借り物競争
ya君の出番だって分かってたから、応援席から必死にカメラ構えてた
なのに、スタートして、彼が紙を見た瞬間――
桃
私の方に、一直線に走ってくる
桃
赤
そのまま手を掴まれて、走り出す
桃
赤
ドクドクする心臓
手のひらから伝わる熱。
さっきまで落ち込んでたはずなのに、今はもう頭が真っ白で
そしてゴールした瞬間、彼が紙を見せてきた
《好きな人》
赤
呼吸が止まった。
赤
赤
笑って言うその顔は、ふざけてなかった
全力で、まっすぐで。
さっきのリレーと同じ顔してた
桃
赤
頭、真っ白
でも胸の奥が、熱くて、うるさくて、幸せな気分で
顔、上げられない
でも、その手だけは、ずっと離したくなかった。
帰り道。
赤
桃
赤
赤
夕焼けの下で、ゆっくり歩く帰り道は
さっきまでのドキドキが、まだ残ってて。
隣を歩くこの人が、今日、私を″借り物″じゃなくしてくれたこと
その意味が、
胸の奥で静かに、でもちゃんと、響いてる。