名取り人

9月4日 PM0:20 リビング

時間は夜中の0時、静寂な部屋に微かに聞こえるテレビの音、手には血塗りされたように赤く染り右手には拳銃 残りの弾倉は1発

銃を持った男は血まみれの 死体に話しかけた

男は自分の頭に銃を当て カチッと引き金の音を立てた

辺りを見渡すとそこは無限に続く 図書室のような所にいた

楓牙は自分の頬をつね痛みを確認した

その時、口笛と革の靴が立てる音が聞こえ楓牙は警戒し始めた

口笛は次第に大きくなり足音も 近くなっていた

その時、急に目の前が真っ白になった瞬間、会社のオフィスにいた

混乱してる中「次！」という声が聞こえ楓牙は慌て目の前のドアを開けた

執夢が指を鳴らすと目の前が真っ白になった

声のした方向に顔を向けるとそこには会社の同業者がいた

優美は数日前にいなくなったはず… どうして？

楓牙は疑問を抱きながら会社で仕事をし会議にも参加しまた仕事に夢中になりすぎて気づけば夜になっていた。

俺は急いで支度し会社を出た

家に戻り明日の準備をしていると携帯がなった、携帯を取り画面を見ると 知らない電話番号からだった

携帯を耳にかざした瞬間、楓牙は意識を失いそのまま倒れた

前にも見た事のある風景

聞こえる足音

すると、周りの本がガタガタと揺れはじめた

また目の前が真っ白になった

辺りを見渡すとそこは 自分の家ではなかった

楓牙と優美は手を繋いで家を出た

頭の中にあいつが呟き、 何か見覚えのある光景が脳内にフラッシュバックのように浮かび上がった

「誰かの家の前」

「手には拳銃」

「家の前で静かに弾を込める」

「キーピックでドアを開け」

「リビングから聞こえるテレビの音」

「足音を立てず二人を見つけ 背後に寄り」

「女の背後に拳銃を向ける」

9月3日 PM10:00 夜道

なんだろう…この感じ…なんだか 懐かしいような…悔しいような…

二人の前に現れたのはあの男だった

優美は走り正夢から逃げた

二人は暗闇の中に入り 煙のように消えた

楓牙はなんの事かわからず家に帰った

9月3日 11:35 リビングルーム

二人は映画を視聴し時は流れついに その時が来た

が

映画に夢中でその時を忘れていた

9月4日 PM0:00

バンッ！！

突然銃声がし優美のところを見ると 背中から血を流し倒れていた

フード姿の男は銃口を勇次に向け 2発、発砲した

勇次は一発太ももに当たりもう一発は避けたが出血が酷くいつ倒れてもおかしくない状況

フード姿の男は舌打ちをし銃を向けた

その瞬間

バン!!と銃声が二回し勇次はその場に倒れた

9月4日 PM 0:44

名取人とは、 ただ名前を取るだけではなく被害者の記憶を加害者に見させ後悔させる仕事

楓牙の後ろには大きな歯が並んだ 赤ん坊が楓牙の頭を噛みちぎり 血は噴水のように出て本棚の周りは 赤く染まった