元カレ
そう言われたのは、高校生2年の夏。
何度目かの恋でようやく出来た、優しくて、頼もしい理想の彼氏だった。
「待って、何がいけなかったの?」
そう心は叫んでいたが、声が出せず、そのまま彼は去っていってしまった。
足がすくんでしまって、一歩も動けず、ただ小さくなっていく彼の背中を見守るだけ。
小山 奈月
私はその場で、泣き崩れてしまった。
そんな私をひっそりと見てしまっていた人がいたなんて、今は知るよしもしなかった。
それから、数日経ったとある日の朝、
湯本 梓
小山 奈月
湯本 梓
小山 奈月
湯本 梓
湯本 梓
小山 奈月
湯本 梓
小山 奈月
湯本 梓
湯本 梓
小山 奈月
小山 奈月
担任の教師
ガラリと引き扉が空いて、担任の女性教師がいつもの様に入ってくる。
しかし、そんないつもの光景と唯一違ったのは、その後に入ってきた見知らぬ男の子。
担任の教師
担任の教師
四宮 貴之
彼は一言だけ挨拶をして、軽くお辞儀をする。
湯本 梓
小山 奈月
湯本 梓
小山 奈月
小山 奈月
小山 奈月
湯本 梓
小山 奈月
担任の教師
担任が私の後ろの席を指すと、彼はこちらに向かって歩いてくる。
席についたのを確認して、一言挨拶をしようと後ろを振り返ろうとしたら、
四宮 貴之
小山 奈月
耳元に彼の吐息がかかり、びくっと身体を震わせてしまった。
四宮 貴之
四宮 貴之
小山 奈月
小山 奈月
恥ずかしい思いをしながらも、やっとの思いで後ろを振り返ってみると、彼は意地悪そうに笑って、
四宮 貴之
恋はまだ、始まったばかり。
to be continue...
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