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You,
Fw
You,
ぱたん 軽い音が聞こえて、 玄関が閉まる。 外から 一瞬送られてきた風は ひんやりと冷たく、 つい先日まで暑かったとは 思えなかった。
You,
いつもの癖で スマホにある予定表をチェックする 今日のメモ欄には 何も仕事に関することは かかれていなかった。 その代わり 『不破くんに プレゼント。 駅前10:30集合』 と赤字で書かれていた
You,
ほんとにさぁ 逆波ちゃんさぁ どうかと思いますよ。 細かいこと ちゃんと書こうよ めんどくさいのは分かるけども 別に誕生日な訳じゃないし 日記見れば ヒント得られるか? 日記帳をペラペラとめくり それらしいものを見つける 『カフェで晴と話した。不破くんはピアスが欲しいとのこと。 二人で話し合って、今度一緒にピアスを選びにいくことにした。不破くんが仕事で晴が休みの日に予定立てて再来週に行くことになった。楽しみ』
と書かれていた。 今は9:30 駅までは大体15分くらい。 身支度・連絡・乗り継ぎ・不破くんに怪しまれない程度の証拠隠滅…約35分 35+15=50… いける もうちょい待ってからかな いや、晴は早めに来るかな まあいっか もう準備しちゃお
服、何がいいかな 選びにいくだけならカジュアルでも良いかもな
黒のブラウスに薄い緑のジーンズ、ベージュのカーディガンを羽織って スニーカーを履く 全て“彼”が染み込んでいる 彼がくれた 彼の家で洗った 彼が好きだと言ってくれた 違う男が染み込まれた体で 違う男に会いに行くのは どうなのだろうか 今更考えたって遅い 私は出会った時点で “終わって”いた 常に違う人を相手とする お仕事 どうせあの人たちは 気付きはしない 私は貴方に興味はない と言うことを もう何度この体で 夜を越しただろうか 一番は彼なのに まあ
You,
身体を洗い流すように 冷たい風を浴びた