第6話
秋元はる
休み時間
廊下を歩いて私は
空き教室のドアの窓から
目黒先輩の姿を見つけた
秋元はる
朝に挨拶したいのに今まで1回も 会わなかったから
たまにはいいよね、?
また今度って先延ばしにしちゃうよりは、マシだし、
そう思ってドアの前に立った時、
「好きだから」
という女の子の声と
「チュッ、」
とリップ音が聞こえた、
秋元はる
窓の角から目だけを出して教室を 覗き込む
秋元はる
思わず声が出てしまった私は慌てて口を塞いで走っていく、
自分の教室に向かって
振り返りもせずに
きっと私は見ちゃダメだったんだ、
目黒先輩と
きっと先輩である女の子との キスシーンを、
ふたりの世界を覗き見だなんてしちゃいけないのに、
私は、、
それからは頭がぼーっとして、
誰の話も頭に入ってこなくて、
川尻水樹
秋元はる
昼休み、裏庭で水樹と散歩に来たけど、結局その話も入ってこなくて、
川尻水樹
川尻水樹
秋元はる
川尻水樹
秋元はる
水樹の目線の先には目黒先輩の姿、
と隣にはさっき私が見た女の子の姿、
やっぱり付き合ってたんだ、
なんてひとりしょぼけていた、
川尻水樹
秋元はる
もう一度目黒先輩を見ると、
拳はぎゅっと握られていて、
誰かを探しているかのようにキリッとした目線をあちらこちらに動かしていて、
それが少し怒っているように見えて、
秋元はる
完璧に私だ、
私を探しているのだろう、
嫌われる、?怒られる?
どっちにしろ私なのには変わりないのだから
いっその事声掛ける?
いいや、そんな馬鹿な真似はいくらなんでもできない、
なんて1人で葛藤していたら、
目黒蓮
と声が聞こえる、
え、待って、見つかった?
さすがに今はダメだ、
そう思いながら私は水樹の腕を掴んで目黒先輩に背を向けた
川尻水樹
秋元はる
人差し指を立てて口の前に出して、
察してもらう、
川尻水樹
何とか乗りきった、?
かと思ったら、
目黒蓮
声と共に肩を叩かれる、
無理だったか、、
もうこうなったら素直に謝るしかない、
秋元はる
裏庭には他にも生徒がいるのに、
大きな声を出して頭を下げる
どう言われるか分からない
嫌われることを承知で頭を下げている私は、
今にも泣いてしまいそうで、
泣いちゃダメだと必死で涙を堪えようとした時、
目黒蓮
目黒蓮
秋元はる
頭を上げながら泣きそうな声を 抑えながら話す、
目黒蓮
目黒蓮
苦笑いでそう話し出す目黒先輩
秋元はる
目黒蓮
川尻水樹
水樹がそう言ったのを確認したら、
目黒蓮
と私の左手首を掴んで歩き出す先輩
目黒先輩は、周りを見て私を別の場所で怒ろうとしてるのかな、
だなんてネガティブにしか捉えられない私はどうかしているのだろうけど、
あの現場を見て声を上げてしまったのだから、
校舎の裏に連れてこられた私、
向き合う形で立って、
少し間があって目黒先輩が口を開く
目黒蓮
目黒蓮
お願い、?
私があの現場を見てしまったことを誰にも言わないとか、?
だとしても先輩がこんな下から出てくるなんておかしい、
秋元はる
目黒蓮
“彼女役やってくれない?”
第7話まで
♡400以上
やばい新作の方に力入れたら全然こっちが力抜けた((そりゃそう
♡連打お願いします🙇🏻♀️🙇🏻♀️🙇🏻♀️ 感想コメあると嬉しいです✨
コメント
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確実にふたりの距離が縮まってる🖤 も、主さん神🥺✨神作❤️🔥