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夜 11時30分 頃
都内の栄えるとある街にて…
楽之 杭
公園のベンチに座る、真っ黒スーツの
楽之 杭 というヨボヨボの老人がいた
柏木 尚太
柏木 尚太
柏木 尚太
そこに、煙草を咥えた柏木が通り掛かる
柏木 尚太
楽之 杭
冷たい夜風が辺りを吹き、木々が唸る
しかし、楽之は俯いたまま動かない
柏木 尚太
柏木 尚太
楽之 杭
楽之 杭
楽之はボソボソと、俯いたまま何かを話す
柏木 尚太
柏木 尚太
柏木は煙草の煙を吐き、問い続ける
楽之 杭
楽之 杭
楽之 杭
ｼｬｯ
その瞬間
楽之が一瞬にして隠し持っていた刀を抜き
楽之 杭
ｽﾞｯ
ﾊﾟｧ ー ﾝ ｯ ！！
斬撃で、公園の木々を切り裂く
柏木 尚太
ﾋﾞｭ ｯ
ｽ ﾀ ｯ
柏木 尚太
ギリギリでその刀を避けた柏木は、 街灯の上でギロリと老人を睨む
柏木 尚太
柏木 尚太
柏木 尚太
楽之はゆっくりとベンチから立ち上がり
ｽﾞｻﾞｯ . . .
目を瞑ったまま、刀を構える
楽之 杭
楽之 杭
楽之 杭
柏木 尚太
柏木 尚太
ﾎﾟﾄ ｯ
柏木は煙草を吐き捨て、黒い箱を取り出す
柏木 尚太
柏木 尚太
楽之 杭
楽之 杭
楽之 杭
楽之は、ニヤリと口角を上げる
柏木 尚太
柏木 尚太
柏木は拳銃をクルクルと回転させ、
ﾁｬｷｯ
街灯に乗ったまま、楽之に銃口を向ける
楽之 杭
楽之 杭
楽之 杭
楽之 杭
柏木 尚太
楽之は右目だけを開き、
真っ黒な眼孔で、柏木の顔を見上げる
楽之 杭
楽之 杭
その瞬間
ｼｬｯ . . . ！！
楽之 杭
ﾊﾟｯ
柏木 尚太
楽之は、刀を目の前に振りかざし
一回の斬撃で、公園の遊具から街灯まで
全てを真っ二つに切り裂いてしまう
柏木 尚太
柏木 尚太
ｼｭ ﾊﾞｯ
柏木はその斬撃を、素早い後転で避ける
楽之 杭
楽之 杭
ﾁｬｯ
楽之は、腰の鞘に刀を納める
楽之 杭
ｻﾞｯ . . .
楽之が地面に一歩踏み出すと…
空気がくねるかの様な、異様な覇気が漂う
楽之 杭
柏木 尚太
柏木は、変形させたハンマーを持ち
ｽﾞｻﾞｻﾞー ｯ. . .
迫り来る楽之に向かい、構えを取る
柏木 尚太
柏木 尚太
楽之 杭
ﾁｬｷｯ. . .！！
楽之は再び、鞘に納めた刀を握って笑う
楽之 杭
楽之 杭
柏木 尚太
柏木 尚太
楽之 杭
楽之 杭
柏木 尚太
柏木は一瞬にして目を見開き
楽之の顔を、さらに鋭く睨み付ける
柏木 尚太
柏木 尚太
楽之 杭
楽之 杭
楽之 杭
ｸﾞｸﾞｸﾞｯ . . . ！！
楽之は鞘に納めた刀を、強く握りしめ
左脚を後ろにし、体勢を構える
柏木 尚太
柏木 尚太
柏木 尚太
柏木 尚太
柏木 尚太
柏木は、ニマリと笑みを浮かべて問う
楽之 杭
楽之 杭
ｼｬﾝｯ . . . ！！
そうして楽之は、刀を一回転で振りかざし
ｽﾞﾊﾟｯ
全方位の木々や遊具を切り裂く
柏木 尚太
ﾋﾞｭ ﾊﾞｯ
柏木 尚太
柏木は跳ね回り、斬撃を華麗に避ける
楽之 杭
ｼｬﾝｯ . . . ！！
楽之は右目だけを力強く開いたまま、
次々と刀を振り、斬撃を起こす
柏木 尚太
ｸﾙﾙｯ
柏木 尚太
柏木は迫り来る斬撃を回転で避けつつ、
楽之の刀を、ビー玉に収納しようと試みる
楽之 杭
楽之 杭
ﾋﾟｷ ﾋﾟｷ ｯ . . . ！！
楽之の刀を持つ右手には、血管が駆け巡る
柏木 尚太
ｸﾞｸﾞｸﾞｯ . . . ！！
柏木 尚太
柏木 尚太
柏木 尚太
ｸﾞｸﾞｸﾞｩ ｯ . . .！！
柏木は歯を食い縛り、能力を強ばる
楽之 杭
ﾊﾟｯ
楽之 杭
そして その瞬間
楽之 杭 が、両目を開く
ぐにゃあ . . .
そのまま瞬時にして
空気がぐにゃりと傾く、意識が覇気が強まる
柏木 尚太
柏木 尚太
すると、
柏木の全身からは、大量の冷や汗が溢れ出る
楽之 杭
楽之 杭
楽之は異質な覇気を醸し出したまま、
柏木に、刀を構える
