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愛って難しいね。「番外編」

第4話 - 囚われた愛

2021年09月17日

#愛

イカロス

美奈﨑凛

、、、6022。

6022

なぁに？6704

美奈﨑凛

僕ら、どうやら番号がかなり繰り上がるらしい

6022

あぁ、、、多分暴食姫の仕業だね

美奈﨑凛

聞いたことある、、、狂ったように人も妖怪も食うとか、、、

6022

食べるだけならこのまえの2365と同じだよ。でも2365と圧倒的に違うのは妖力で殺している訳じゃないんだ。

美奈﨑凛

と言うと？

6022

僕も噂でしか聞いたことないけどここに来たばかりの女の子がいきなり凶暴な実験体、危険収容所に入れられたらしい。でも数日後扉を開けたら血だらけの部屋とその子しかなかったらしい

美奈﨑凛

それが暴食姫、、、

6022

なんでも元々殺し屋と殺人鬼の子供で牢屋で生まれたとか。

美奈﨑凛

(あのクソ野郎が気に入ったくらいだ。頭がおかしいとは思っていたが、、、関わったら面倒そうだ。僕はこいつと居られればそれでいいから変なことにはできるだけ関わりたくない)

研究員

6022!!6704!!

研究員

移動だ

研究員

さっさと出ろ！

6022

すいません、、、この本の山どうしたらいいですか？

研究員

あ？

研究員

お前の能力ならできるんじゃないのか？

6022

はぁ、、、わかりましたよ

バキッ

6022

一応僕、痛み感じるんですからね、、、全く

右手を変形させふろしきのようなものを作ると本をその中に入れていった

美奈﨑凛

本当にその能力便利だな、、、

6022

痛くなければね

研究員

今日からここがお前らの部屋だ

美奈﨑凛

(牢屋の間違いだろ)

研究員

そして今日からお前らは

研究員

6022が03。

研究員

6704が02だ。

研究員

精々静かにしてろよ。

バンッ

美奈﨑凛

(さっきまで4桁もあったのに俺らの前の番号の奴らはどうなったんだ？)

美奈﨑凛

なぁ、、、

はぁ、、、

美奈﨑凛

？

なんで僕の方が数字若かったのに君より高くなるんだよ〜

美奈﨑凛

どうでもいいだろ〜そんなこと

だって〜

美奈﨑凛

また同じ部屋なんだし良かったじゃないか

研究員

美奈﨑凛

は、、、はい!!

研究員

簡単な質問をするから答えなさい

美奈﨑凛

、、、

研究員

返事は？

美奈﨑凛

はい!!

？

君って、、、女の人苦手なの？

美奈﨑凛

、、、ああ。苦手というか怖いんだ。

美奈﨑凛

(女は、、、全てを破壊する。妻を亡くしたあの男のように、、、)

、、、そっか

そういえば、あっちの牢屋の人居ないね？

美奈﨑凛

実験中か食事中なんじゃないの？それか僕達と同じで誰か移動してくるんじゃない？

なるほどね

お！噂をすれば

美奈﨑凛

(！？)

？

美奈﨑凛

(まさか、、、あいつは！？)

美奈﨑凛

(美奈崎悟？！)

美奈崎悟

今日からここがお前の部屋だ。

美奈崎悟

1時間後また呼ぶ

、、、

死ね

美奈﨑凛

(ぷっ)

(あんな怖そうな人にあんな事言っちゃうなんて)

美奈崎悟

はははははは

、、、はぁ

、、、

ねえねえ、、、

美奈﨑凛

！？

大丈夫ですか？01さん

美奈﨑凛

(話しかけない方が、、、)

？

誰？

僕は03だよ

で、、、

美奈﨑凛

、、、

こっちのシャイな子が

02だよ！

美奈﨑凛

(シャイって、、、こいつなりに僕を気遣ってくれたのか)

美奈﨑凛

こ、、、こんちには

これが蓮との出会いだった

美奈﨑凛

(初めは、あいつ直々に連れてこらていたから相当やばい奴だと思っていた、、、が)

ねえねえ！01さん！

今日はどんな話してくれるの？

ふふ

そうだなぁ、、、

美奈﨑凛

(彼女は口は悪いが頭もよくそして何より優しさを感じる人だった。)

美奈﨑凛

(そして03が勝手にねぇさんと呼ぶ頃には僕もお姉ちゃんと呼んでいた)

美奈﨑凛

(子供っぽい呼び方だが、なんだかとても嬉しくなった。口ではやめろと言うが彼女も嬉しそうだ)

こうしてどんどんと僕達は彼女に惹かれていった。

そして03の提案で僕達は名前をつけ、呼びあうようになって数日が過ぎた頃

研究員

出ろ

じゃあね2人とも

、、、なぁ凛。

美奈﨑凛

、、、？

まだ私が苦手か？

美奈﨑凛

？！

お前は、、、私が居ない時すごく生き生きと話す。無理にとは言わないが

私はお前達のこと、本当の弟。いや家族だと思っている。

恥ずかしい話だが私は家族を知らないからこの気持ちが全く違うものかもしれないし私だけでお前達はどうとも思っていないかもしれない。

でも、これだけは絶対だ。

私は何があってもお前達を守る

美奈﨑凛

、、、

美奈﨑凛

(あぁ、、、なんて)

美奈﨑凛

(愛おしいんだ)

美奈﨑凛

ごめんなさい、、、お姉ちゃんが苦手とかじゃなくて女の人が少し怖くて、、、

、、、今でも私は怖いか？

美奈﨑凛

そんな！、、、そんなこと、、、ない。お姉ちゃんは、、、蓮は、、、他の人と違う

、、、そうか

あと話は変わるが、、、竜のアレは元からか？

美奈﨑凛

アレ？

気づいてなかったか、、、

竜はおそらく体内に悪魔を狩っている。

美奈﨑凛

！？

あのままだと奴らにバレるのも時間の問題。そうしたら実験に耐えられなくなって竜は、、、

美奈﨑凛

そんな！！

だから頼みがあるんだ、、、

凛、、、お前は「」の能力を持っているだろ？

美奈﨑凛

何故それを!!

美奈﨑凛

(研究員にバレないように隠してきた能力なのに、、、)

その能力を使ってして欲しいことがある。

美奈﨑凛

、、、僕にできることなら何でもする、、、家族、、、だから。

、、、ありがとう

竜が帰ってきたらお前の能力を私に向けて打って貰えるか？

美奈﨑凛

正気ですか？！

美奈﨑凛

僕の能力は1歩間違えれば危険な力だ。それに僕の能力でその悪魔を消せないんですか？

お前の力は実在してるものには効くが悪魔は魂だけの存在。肉体が存在しないからもし竜に向けて凛の力を使ったら、、、

とにかく竜を助けたいなら、私を信じろ。凛

美奈﨑凛

、、、わかりました。

研究員

入れ

はーい

ただいま！

凛！蓮！

美奈﨑凛

ごめん、、、竜

グッ

かはっ

バタン

よし

あとは凛。お前の能力を私に思いっきりぶつけろ

美奈﨑凛

、、、お姉ちゃんの能力は知らないけど信じるからね

美奈﨑凛

(僕の能力は、、、「破滅」)

美奈﨑凛

(実在してるものは全て消し飛んでしまう。お姉ちゃん、気をつけて)

美奈﨑凛

消し飛べ

強い風が彼女に向かって流れて行く。

クッ、、、

彼女の体が消えていく

美奈﨑凛

お姉ちゃん!!

力を緩めるな!!

私を、、、信じろ！！

美奈﨑凛

、、、わかった。

さらに風が強まりどんどん蓮の体はすり減っていく

合格だ。凛

突然吹いていた風が吸い込まれるように消えていくと蓮は神々しい光を放った

かはっ、、、

美奈﨑凛

お姉ちゃん!!

大丈夫、、、今お前の能力は私が食った。

美奈﨑凛

！？

そして私の能力を、、、これに合わせれば

美奈﨑凛

合わせる？！

かはっあとすこし

はぁ、、、はぁ

よし。成功した

美奈﨑凛

何が起きたんだ？

私は、、、人の能力をコピー、、、できるの

美奈﨑凛

コピー、、、ですか

美奈﨑凛

(どうやら今嘘をつかれたようだ。でも竜が助かるならなんでもいい)

この能力を使えば竜は助かる

美奈﨑凛

どんな、、、能力なんですか？

、、、この力を言葉で表すなら

「支配」

美奈﨑凛

支配、、、

この力で竜の中の奴を支配する。

、、、早速やってみるから少し待ってて

、、、

命令だ

美奈﨑凛

！？

美奈﨑凛

(急に倒れていた竜が立ち上がった？まだ気絶しているはずなのに)

竜から出ていけ

シーン

美奈﨑凛

何も、、、起こらない？

？

、、、

？

はは

？

はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!

美奈﨑凛

！？

？

まさかこんな嬢ちゃんに呼び出されるとはなぁ

？

確か蓮だったよな？

お前は誰だ。さっさと竜から出ていけ

？

まぁ落ち着けって。俺はマモン。強欲の悪魔マモンだ。

？

こいつの中に入っちまったのはまぁほぼほぼ事故なんだよ

出ていけない理由でもあるのか？

？

俺は、行き場を失うからな。こいつからは出て行きたくねぇ

知るかそんなもの

？

それに、、、出て行ったらその衝撃でこいつ死んじまうぞ？

！？

？

嬢ちゃん、、、お前は強いから普通の人間の体を知らないんだな

？

俺が入れたことも奇跡なのにこのまま無理やり出したらこいつ死ぬぞ？

？

いいのか？

？

良くねぇよなぁ？

美奈﨑凛

でも、、、お前が居続ければ竜はどっちにしろ

、、、させない

させてたまるかよ!!

命令だ

？

！？

？

ま、、、まさか、お前？！

永遠に眠れ。マモン

？

貴様!!

？

許さ、、、ねぇ、、、から

？

な、、、

美奈﨑凛

眠った、、、のか？

私の能力が切れることがなければ永遠に目覚めることは無い

いいか、、、この事は竜には言うな

美奈﨑凛

どうして、、、？

この能力を試したことがないからね。万が一のことを考えてね。それに竜のことだから言ったって実感わかないだろうし。だから不安を与えるよりかは黙っていた方がいいからね

凛がもし口を滑らして大変なことが起こっても責任は取らないよって言ってるわけさ

美奈﨑凛

、、、はい

美奈﨑凛

(まだ何か理由がありそうだけど聞かないでおくか)

美奈﨑凛

(それにしても、、、)

僕はお姉ちゃんの方を見る。

美奈﨑凛

(はぁ、、、なんて綺麗なんだろう、、、)

僕はお姉ちゃんの全てに魅力された

美奈﨑凛

僕らが出会って1年が経った。

美奈﨑凛

僕らは蓮が言った通り本当の家族のように生活していた。

美奈﨑凛

だがあの日はやってきてしまった

研究員

おい、01、02、03。時間だ、出ろ

美奈﨑凛

(同時に？！)

どうしよう、、、なんだか怖い

大丈夫だ。私がお前達を守るから。

美奈﨑凛

(ここは、、、暴食姫の餌やり場と言われている部屋。僕らからすれば終わりの場。あぁ、、、この時が来てしまったか、、、)

美奈﨑凛

(あの男もいるしな、、、)

美奈崎悟

、、、

美奈崎悟

さて、01。食事の時間だ

美奈崎悟

02と03を食え

美奈﨑凛

！？

美奈﨑凛

(まさか、、、彼女が、、、蓮が暴食姫？、、、蓮がやつのお気に入り？、、、違う、、、蓮は僕らの家族だ。やつにやってなるものか)

美奈崎悟

どうした？いつものように食べないのか？

食べ、、、るって、、、まさか僕達を？

美奈崎悟

そうだ。こいつは妖怪も人ですらも毎日食っていたんだよ

美奈﨑凛

、、、そんな

美奈﨑凛

(そんなことない！！お姉ちゃんが、、、蓮がそんなことするはずない!!)

美奈崎悟

こいつにとっては当たり前なんだよ

美奈崎悟

そして今日お前たちの番だ

美奈﨑凛

(嘘だ、、、お姉ちゃんはそんな人じゃない!!)

美奈﨑凛

(嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ)

美奈﨑凛

(嘘だーーー!!)

、、、

、、、るな。

ふざけるな

こいつらを食うくらいなら

ぐしゃ

美奈﨑凛

！？

あ、、、あ、、、

自分の肉を食った方がましだ

美奈﨑凛

(、、、どうして疑ってしまったんだろう。どうしてあいつの言葉に耳を傾けてしまったのだろう。実験体に命令を逆らえる者はいない。)

美奈﨑凛

(蓮も生きるために必死だったんだ、、、なのに僕は殺戮マシーンのように見てしまっていた。)

美奈﨑凛

(どんなことをしていてもお姉ちゃんはお姉ちゃんだ。)

逃げるぞ！凛、竜!!

蓮の手に引っ張られ大きな穴の空いた床から下へと走り出した。

お姉ちゃんの手は冷たかったけど暖かかった

美奈﨑凛

もうそこからはどうでも良くなった。僕らを邪魔する奴らは全員消してやろうとしたらどうやら僕の力には制限があったようで

美奈﨑凛

僕の妖力は底を尽き、この世を去った、、、

美奈﨑凛

はずだった

美奈﨑凛

？！

目が覚めると僕は瓦礫の上で一人横たわっていた。

心臓に手をやるとあの温もりを感じた

美奈﨑凛

(これは、、、お姉ちゃんの妖力？)

そして同時に僕の能力と混ざりあっていくのを感じた

美奈﨑凛

はは

美奈﨑凛

はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは

美奈﨑凛

やっと、、、お姉ちゃんと、、、ひとつになれた、、、

美奈﨑凛

でも、、、あの支配の力は手にできてないみたいだ、、、

美奈﨑凛

、、、欲しい

美奈﨑凛

あの力も

美奈﨑凛

お姉ちゃんも竜も

美奈﨑凛

欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい

美奈﨑凛

あぁこの世の全てを手に入れたい

美奈﨑凛

あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!

まずは洗脳だ。実験体の中から選抜した奴らに氾濫を起こさせ僕の奴隷を増やす

美奈﨑凛

僕の家族以外全員奴隷だ。

美奈﨑凛

待っててね。お姉ちゃん、竜

美奈﨑凛

僕らが自由に暮らせる世界を作ってあげるからね

鈴木隼人

楓!!

山崎楓

！？

山崎楓

はぁ、、、はぁ

鈴木隼人

大丈夫？

鈴木隼人

顔が真っ青だよ？

山崎楓

、、、

山崎楓

夢だったのかな、、、

鈴木隼人

怖い夢でも見たの？

山崎楓

、、、大丈夫

山崎楓

なんだかリアルな夢でね

山崎楓

って

ギュッ

鈴木隼人

俺がいる、、、

山崎楓

、、、うん

山崎楓

ありがとう

恋は時には人を狂わすものだけど私はそれでも、、、

山崎楓

(隼人のことを好きになったことを絶対に後悔しない。)

山崎楓

、、、何があっても

鈴木隼人

？

鈴木隼人

何か言った？

山崎楓

、、、ううん

山崎楓

なんでもない。

山崎楓

それよりさ！早く帰って録画したドラマの続きみたい!!

鈴木隼人

あぁ、、、あれか〜

鈴木隼人

最終回になったら教えて

山崎楓

あぁ!!また1話目と最終回だけ見る気でしょ？！

鈴木隼人

ギクッ!!

山崎楓

はぁ、、、

山崎楓

帰ったら一緒に最初から見るよ！

鈴木隼人

ちょっと!!

鈴木隼人

待てよ!!楓!!

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イカロス

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