恐怖症シリーズ

電話恐怖症

俺は電話に出ることも、電話の音も嫌いだ。

その音を聞くと、吐き気や呼吸困難になる。

更に不安定になり、勝手に涙も出てくるし、爪で体を引っ掻いたりしてしまう。

バレー部のみんなには言えなかった。

言ったら、絶対に笑われる。

おかしいって言われる。

それなら、言わないで我慢した方がマシだ。

ぁ、、電話してる。

こわい。

ﾀｯ

こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい！！！

ｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯ

ｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯ

ぁ、、またやっちゃった。

手当、しなきゃな、、ｯ。

こわい。

バレてない、よね。

ばれたら、、ｯだめだ。

次の日。

大雨になり、学校に行けるか分からない。

母さんが出ていき、家の中は静まった。

だ、ぃじょ、ぶ。

大丈夫、、。

大丈夫大丈夫大丈夫。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

ぁ、、いや、ｯ。

やめ、て、、ｯ(泣)

ｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

ｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯ

ｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯ

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい！！

ｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯ

ｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯ

ｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯ

ｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯ

どんどん不安定になっていく。

くるしい。

いたい。

こわい。

早く止んでくれ。

電話、こわい。

くるしい。

こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい！

くる、しぃ、、ｯ(泣)

ｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯｶﾞｼﾞｯ

も、、だめだ、。

し、じゃ、ぅ、、ｯ。

も、、わかんなぃ、、ｯ。

ごめ、なさぃ、、、、ｯ。

ﾊﾟﾁｯ

ここ、どこ？

ぉれ、、なにして、たんだっけ、。

ｷﾞｭｯ

うれしい。

そして1週間後、俺は病院を退院した。

俺と赤葦さんは正式に恋人になった。