⚠桃赤
猫化、R15
かな
かな
かな
ri−nu
鏡に映る自分の姿に唖然とする。
先程まであれほど眠気と戦っていたというのに、その眠気はどこかにすっとんでしまったようだ。
なんで、って?
ri−nu
頭には真っ赤な猫耳が生えており、しっぽはゆらゆらと揺れていたからだ。
それらに触れてみるときちんと神経が通っているようで感覚があり、本物の猫みたいにふさふさしている。
俺は犬キャラなはずなのになんで猫になってんだよ。なんて文句を言っても、何度目を擦っても現実は変わらなかった。
もしかしたらスタッフやらメンバーやらが“ドッキリ大成功”の看板を持って出てくるんじゃないかなんかも考えた。
でもその願いは叶わないらしい。
いや、別にね?
歌い手という職業柄、あまり外にでることがないから猫化したって特に生活に支障はないんだよ。
ないはずだったんだけど。
satomi
1つ、問題があった。
今日はメンバーであり恋人であるさとみくんの家へと泊まりに来ていたのだ。
だから当然、家主であるさとみくんがいるのであって。
satomi
ri−nu
こうやって面白がられることが目に見えていたのだ。
ri−nu
satomi
ri−nu
satomi
俺の猫耳を撫でてくるさとみくんに静止の声をかけて手で押し返す。
素直に言うことを聞くさとみくんに少し不信感を抱くも、気にしないでおいた。
自分で触るのとは別で予測ができない動きだからこそ、触られるのが擽ったいのだ。
satomi
ri−nu
ぐい、と腕を捕まれ引き寄せられたと思うと、そう言ってしっぽを触ってきた。
ルームウェアの中に手を入れてきて、しっぽの付け根をとんとんと軽く叩かれる。
やっぱりろくなことがない。
ri−nu
satomi
ri−nu
satomi
飼っているだけあって猫の扱いには慣れているのだろうか。
びくびくと快感を拾ってしまう俺を見て、楽しげに耳や尻尾を弄っている。
ri−nu
satomi
足に力が入らなくなって、がくんと膝から崩れ落ちそうになる。
ri−nu
が、間一髪でさとみくんに支えられ、身体がふわりと宙に浮く。
世間一般で言うお姫様だっこをされているようだ。
普段なら「降ろして!!」と騒ぐところだが、生憎そうするだけの体力が残っていなかった。
それに、抵抗したって離してはくれないのだろう。
大人しく身体を預けていると、おでこあたりに軽く唇が触れる感覚があった。
satomi
satomi
ri−nu
獲物を前にした肉食獣のような目をするさとみくんに見つめられ、
俺は頷くことしかできなかった。
コメント
7件
ぶくしつです!!!!
連載ブクマ失礼しますm(*_ _)m