ヤクザの君　桃橙

俺はっ‥‥‥絶対に‥‥ ここから出なきゃっ

から

紫くん出てきます

桃くん→主

バンッ

えーっと‥‥？

状況が‥‥‥？？

ガシャンッ

そうだった‥‥俺‥‥ 橙に言ったんだっけ？

橙くん→主　

桃くんと呼ばれたってことは‥‥ 俺が

兵器？

俺が‥‥

‥‥‥悩み事が増えた‥‥

桃くんの返事もまだ 決まってないのに‥‥‥

自分が兵器とか‥‥‥

紫さんは楽々と暗証番号を入れ、 扉を開けた

そこはこの世とは思えないぐらい 不思議な場所だった

やっぱりそうなんだ‥‥

そんなの無理だ。 今も足が震えている

ギュッ

握られた手は暖かくて、 ホッとする

同時に足の震えもおさまる

深呼吸をし、桃くんの方を見る

俺は深く深呼吸をし、目を閉じた

どれぐらいたっただろう

俺は意識がなかったらしく、 桃くんの膝で寝ていた

その言葉を聞きホッとする

桃くんがニコッと笑う

その微笑みが俺は大好きだった

少し不安そうな声がした

ポタッ

上から俺の顔に 水滴が落ちてくる

俺は少し恥ずかしくなり ゴロンっと寝返りをうつ

チュッ

俺の唇に甘い味がして

とても照れくさかった