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仕方がない
祐
俺、思うんだよね
葵
何を？
祐
なんで、告白に手間取るのかなって
祐
たった二文字じゃん
まだこの時幼かったんだから
告白する怖さなんて 知らなくて当然だ
葵
その二文字が運命左右するからじゃん？
祐
ええ、そうかな…？
葵
じゃあ、たっくんは好きな子できたらすぐ告白する訳？
祐
うん、絶対する
祐
出来ないわけないじゃん！
仕方がない、うん
葵
いうね笑
でもまぁ、思ってなかったよね
あの時から5年経って 中3になった今でも
告白出来ないなんて
祐
(何いってんだって話だよな…)
祐
(思い知れ、幼き頃の俺…！)
葵
祐、何してんのさ
祐
何って、過去を振り替えっててたんだよ…
葵
過去見たって何にもなんないよー
葵
今を見ろ、今を！
葵
葵
あ、これ名言？
祐
名言ってほどでもないだろ…
祐
(まぁ)
確かにそうなんだけどさ
葵
で、なんで過去を振り替えってんの
祐
別に…
葵
恥ずかしいことでも思い出した？笑
祐
(なんで女ってこんなに勘が鋭いんだよ)
葵
図星？
ケタケタと笑う幼馴染みに
たった二文字が言えないなんて
祐
(思うわけないじゃんよ…)
すぐ傍にいた存在だったから
なんでも言える存在だったから
祐
(それに、それに)
祐
(あんなに大口叩いたのに未だに告えてないなんてバレたら)
祐
(ものすっごい恥ずかしいし)
祐
(今さら)
どんな顔で告えばいいんだ
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